ノアのGHCヘビー級王者・Yoshiki Inamura(稲村愛輝=33)が、杉浦貴(55)を迎えてのV4戦(2月11日、東京・後楽園ホール)への思いを激白した。新弟子時代に数々の助言を受けて今でも敬意を抱くも、黒いユニット「TEAM 2000 X(T2KX)」の〝ゴッドファーザー〟として悪の限りを尽くす挑戦者に、どう相対するつもりなのか。
杉浦戦を控え、稲村は複雑な胸中を隠さなかった。開口一番「クリーンファイトは難しいのかなと思います」とため息交じりにつぶやく。
杉浦と同じT2KXメンバーのOZAWA、マサ北宮との防衛戦では「改心」を求めた。だが、今回は「ミスター杉浦は男気があって信念も強いレスラーですから。サワーもスイートも(酸いも甘いも)知る、とんでもないエクスペリエンス(経験)を得ている男に軽々しく『目を覚ませ』なんて言えませんよ」と厳しい表情。そして「ベリーサッド(とても悲しい)ですけど〝T2KXのミスター杉浦〟と戦う覚悟は決まっています」と断言した。
稲村は、少年時代から杉浦に憧れていたと告白して「当時ジュニアハイスクールだったんですが『こんなかっこいい男がいるのか』と思いました」。その後ノアに入団し、デビューするとたびたび食事に誘われるようになった。「ミーがプロレスラーになったのは、業界的には遅い25歳だったんです。でもミスター杉浦も30歳で始めたんで『俺に比べれば若いんだから…』とアドバイスをもらったんです。ミーのメンター(助言者)。全部においてミーにインフルエンス、影響を与えてくれました」。だからこそ米国で杉浦のT2KX入りの一報を聞いた時は、驚きを隠せなかったと振り返った。
一方で「でも正直、今のモーメントのブラックなミスター杉浦と戦えるのは、レアかなというのもあるんです」と眼光を鋭くする。杉浦は2015年に当時ノアを蹂躙していた鈴木軍に電撃加入するなど、これまでもたびたび悪の道に染まった。
そんな〝黒い杉浦〟に「そういう時、ミスター杉浦のスケアリー(怖さ)というか、厳しさの部分がより際立つじゃないですか。まさにゴッドファーザーですよね」。その上で「レアでブラックなミスター杉浦との戦いを、ミーのエクスペリエンスとさせてもらおうと思います」と舌なめずりした。
なお、次期挑戦者に指名し続けてもT2KXの横やりで対戦のかなわない拳王については「本心としては、やっぱりミスター拳王とファイトしたいです」と苦笑いだ。それでも「ただまあ、今回防衛した後に誰が妨害しても驚かないです。じゃないとミーの心が持たないので。今回勝ったら、次はミーのフロント(前)にいた相手とファイトします。これは先に言っておきます」。戦いの行方はもちろん、その先も注目だ。












