広島は26日に広島市内でスタッフ会議を行い、2月の宮崎・日南キャンプに参加する一軍39選手を発表した。

 すでに新井貴浩監督(48)は早々に投手の先発ローテーション入りや、野手についてもレギュラーを確約することなど開幕一軍メンバーに関して「白紙」を強調している。この日も「何も決まっていないから。結果と内容で判断する」とあらためて横一線での競争を促した。

 昨季まで2年連続Bクラスの低迷を経て、迎えた就任4年目。先だって行った必勝祈願では絵馬に「日本一」と記した通り、あくまでも目指すのは8年ぶりのリーグ制覇だ。その目標に向け、今年こそは打破しなければ壁もある。来るシーズンで鍵を握る一つの要素になるのがカープキラーと称され、苦手とされている相手投手や打者の克服だ。

護国神社で必勝祈願を行った広島・新井監督(右から2人目)
護国神社で必勝祈願を行った広島・新井監督(右から2人目)

 この難題解決に昨季終了直後からオフ返上で、5人のチームスコアラー陣とアナリストの面々が全力で取り組んだ。2025年までのデータをもとに近年、投打で分の悪い数字が並んでいる相手投打の主力を抽出。シーズン中は1球団を除いて担当球団制となっており、個々がもろもろの分析にあたっていたが、それらの作業を5人のスコアラーが総出で天敵の対象とされている選手の映像やデータを見直した。

 さらに他チームが、その天敵選手たちを「どう攻略したのか」という詳細な映像まで取り寄せて分析を進めるなど、徹底した苦手克服の対策も進めてきた。

 分析データの詳細は機密事項として保管。対象となった天敵プレーヤーは過去3年で2勝15敗と苦戦中の阪神・大竹耕太郎投手(30)や、昨年も1勝4敗、22年からの通算対戦防御率が1点台以下に抑え込まれている中日・高橋宏斗投手(23)らの名前が想像される。

 新たなシーズンに向けて本格的に現場が稼働し始めているこのタイミングでまとめられた分析データは、新井監督らコーチ陣に共有された。現場を後方支援する裏方陣が「今年こそは…」と例年にない熱量を注ぎ込んだ〝機密資料〟を指揮官率いる現場首脳陣が、どのように生かして天敵攻略につなげることができるか。その成果も注目される1年となりそうだ。