巨人は26日、2月1日から始まる春季宮崎キャンプで球団OBの松井秀喜氏(51)が臨時コーチを務めると発表した。松井氏が現役引退後に春季キャンプで臨時コーチを務めるのは、2014年、16年、18年、24年に続き、2年ぶり5度目となる。

 24年の春キャンプでは、背番号55を継承した秋広(現ソフトバンク)を約45分間にわたって直接指導。二軍キャンプにも足を運ぶなど、その熱心な姿勢が注目を集めた。

 さらに松井氏を一目見ようと多くのファンが詰めかけ、キャンプ地では駐車場から敷地外の道路にまで行列が伸びる〝ゴジラ・フィーバー〟が発生。選手にとっての技術的な収穫に加え、キャンプ全体の盛り上がりという点でもチームにもたらす相乗効果は大きい。

 今春は阿部慎之助監督(46)、イ・スンヨプ打撃コーチ(49)、そして松井氏という球団の歴代4番が同じキャンプ地に顔をそろえる点も見逃せない。ヤンキースでGM付特別アドバイザーを務めるなど指導者としての経験を積み重ねてきた松井氏には、かねて監督待望論も根強い。

キャンプで岡本和真(左)を指導した松井秀喜氏(2018年)
キャンプで岡本和真(左)を指導した松井秀喜氏(2018年)

 一方、昨秋キャンプでの臨時コーチとしての働きが評価され、正式に入閣したイ・スンヨプコーチについて韓国メディアの記者は「韓国球界を代表するレジェンドであり、KBO球団で打撃コーチを務めれば、所属先の監督が委縮するほどの存在」と評している。日米韓のエッセンスと4番打者としての矜持を併せ持つ布陣で、今オフにブルージェイズへ移籍した岡本に代わる次世代の主砲育成に臨む。

 実際、プロ3年で通算1本塁打だった岡本も18年に松井氏の指導を受けて以降、6年連続30本塁打を記録。坂本もまた、松井氏の助言を受けてさらなる飛躍を遂げた一人だ。

 大器の片鱗をのぞかせる24年ドラフト1位の石塚は、松井氏の重心を後ろに置く打撃フォームに着目。「(坂本)勇人さんも、後ろで打ち出すことで逆方向に飛ぶようになったと言っていた。将来的に本塁打を打てるよう、引き出しを増やす意味でも後ろ軸で打つことは大事だと思う」と語り「いろいろなことにトライできる年齢。多くを吸収できたら」と言葉に力を込めた。

 3人のレジェンド指導者と若手選手の歯車がかみ合った時、新生ジャイアンツは本格的に動き出すはずだ。