すべてを手に入れる──。ソフトバンク・山川穂高内野手(34)が26日、福岡市内の球場で行う自主トレを公開した。昨年はケガなく一年間を戦い抜いたものの、打率2割2分3厘、23本塁打、62打点と4度の本塁打王を獲得した山川にとっては不本意な成績に終わった。プロ入り時から目標に掲げる5度目の本塁打王、そしてリーグ3連覇、すべてを手中に収めるため、鷹の大砲が燃えている。

 昨年は一年を通してなかなかいい感覚にたどり着けなかったが、日本シリーズでは3本塁打を放ちMVPを獲得。「僕が何年かプロ野球でやってきた中で、映像と自分の感覚とがマッチしたのが日本シリーズ」と、かかと重心の打撃フォームに手応えを感じ取った。

 今オフの最大の取り組みは、日本シリーズ時の感覚を体にしみこませること。そのために、休むことなくバットを振り込んでいる。山川は「(自主トレを)3か月もやっているので。ほぼ無意識に近い状態で毎日バッティングしている。意識しないでも(日本シリーズ時の)構え、呼吸っていうのはできるようになっている」と自身の打撃に手応えを語った。

「ここまで充実した自主トレが過去にあったかって言われると、そこまでなかった気もする」という言葉からもこのオフの充実ぶりが伺える。 今季目指すは「周囲、そして自分自身を驚かせるような成績」。そのためには2018年に自身が記録したキャリアハイの打率2割8分1厘、47本塁打、124打点の数字を超える必要がある。

 現在の打低環境においてこれだけの数字を残せば、5度目となる本塁打王も必然的。「5回取るっていうのはプロに入った時に最初に描いた夢だったので。必ずそれは今年中に達成したい」と特別な思いも口にした。山川は「圧倒的に勝って、圧倒的に打ちまくって『何も言うことがなかったね』って一年にできるよう頑張りたい」とハッキリとした口調で意気込んだ。

「全部を手にしたい、ホームラン王も3連覇も手にしたいなと思います」と語った鷹の大砲。その言葉を実現するためにも、万全を期す。