絶対的な守備力で、揺るがぬ信頼を取り戻す。ソフトバンクの今宮健太内野手(34)が22日に福岡・宮若市で自主トレを公開。昨季は度重なる負傷離脱でわずか46試合の出場に終わった34歳は「もうレギュラーじゃない」と現在地を語った上で「結果だけを求めてやっていきたい」と新シーズンを見据えた。
2026年、鷹の開幕ショートは誰が務めているのか――。今季のチームを占う上で大きな注目点だ。非凡な身体能力を発揮して昨季12本塁打、18盗塁をマークした野村が目の色を変えてレギュラー争いに挑んでくる。「彼(野村)は死に物狂いでポジションをつかみにくる。その気持ちに負けないように精進したい」と気合を入れた今宮。勢いと打力では、相手に分があると認める。球団としても世代交代がテーマで「ポスト今宮」の台頭は悲願だ。
だが、内野の要と言われる遊撃手は捕手とともに特別なポジション。遊撃に打たせれば確実にアウトが増えるという安心感を与える存在でなければならない。それを長く体現してきたのが今宮であり、それがいかに難しいかを知る野村が今も今宮を高い壁と認識している最大の理由だ。
投手を含めたチーム全体の信頼がポイントになる。春季キャンプからオープン戦にかけて他者評価である「信頼度」はおのずと形成され、開幕スタメンに反映されるはずだ。「開幕ショートに尽きる。ショートとしてレギュラーを取れば、もしかしたら『他のポジション守らんでいい』と言われるかもしれない」。昨季終了後に小久保監督から内野全ポジションの準備を求められた。オフに三塁手用のグラブを発注し、自主トレでは二塁の動きとともに練習を重ねているが、漏れた本音からは勝算が透けて見えた。
今春WBC日本代表に西武・源田が選出されたのも遊撃守備の揺るがぬ信頼があってこそと言える。ショートはここぞで頼られる者がつけるポジションだ。ゴールデン・グラブ賞を目標に守備力向上に励む野村と、「ケガしたら競争もできない」と不安払拭に懸命な今宮。ハイレベルな争いになることは必至だ。












