れいわ新選組の山本太郎代表は病気療養を理由に21日、参院議員の辞職と無期限の活動休止を表明した。党代表にとどまるものの、衆院選(27日公示、2月8日投開票)は一切関与せず、関係者や支援者の間には激震が走っている。

 山本氏は昨年12月に「多発性骨髄腫の一歩手前」と診断された。経済評論家の岸博幸氏や漫才師の宮川花子が公表している血液のがんだ。山本氏は発症前の段階なのですぐに抗がん剤治療などが必要ではないが、「ストレスを減らして、数値を下げていくしかない。これまで死ぬ気でやってきた。今は全力で食い止める必要がある。生きる道を選んだ」と治療に専念する。

 今月から始まった3期目の代表任期は3年で、「任期満了というものを目指す。それまでに戻ってくるというところを目指して、精いっぱい療養したい」と復帰を誓った。

 同党の大島九州男参院議員は「次に復帰する時は(次々回の)衆院選で、総理を目指すのが使命。役割がある限り、命は尽きない」とエールを送ったが、周辺からは「本人の性格からまた議員に戻れば、無理をしてしまう。れいわが旗を上げた消費税廃止もほとんどの党が減税や廃止と言い出し、本人はやりきったところもあるのではないか。このままフェードアウトする可能性もある」と漏らした。

 衆院選で山本氏は街頭活動や報道対応も一切行わない。党を東京ドームを目指すバンドにたとえ、「ボーカルが健康を害して、いったん活動休止になった。ほかにも歌えるメンバーがいたらその人をボーカルにしながらドームを目指す。ドームというのは政権交代の意味合い」とバトンを託したが、一枚看板を欠く中、大石晃子共同代表は「党の存亡をかけた選挙戦になる」と悲壮感をにじませ、背水の陣で衆院選に臨むことになる。