鯉将の思惑はいかに…。今季で指揮官就任4年目となる広島・新井貴浩監督(48)が発するメッセージに、ナインが神経をとがらせている。

 昨季まで2年連続で屈辱のBクラス。2月1日から始まる春季キャンプは、これまで以上の厳しさとなることが予想される。当面のテーマとなる開幕一軍メンバーについて、新井監督はすでに「(投打で)横一線での競争になる」と号令をかけ「結果」を求めている。

 当然、枠には限りがある。チャンスをつかむ選手もいれば脱落者も生まれる。自主トレ期間中のナインは選考が始まる時期を念頭に置きながら、各自で強化や矯正に取り組んでいる。しかし、野手陣に関しては具体的な目安がほとんど示されていないのだという。

 一軍の投手陣には第3クールが始まる「2月10日」までに、紅白戦などで実戦登板できるように調整を指示されていることが判明。対象は昨季の開幕投手を務めた森下ら実績組をはじめ、新入団のルーキーも含まれる。そのため、すでに多くの投手がブルペン入りし、例年よりも早いピッチで調整を進めている。

自主トレで今季への準備を進める広島・小園海斗
自主トレで今季への準備を進める広島・小園海斗

 だが、そうした指針は野手に伝えられておらず、新井監督が示したのは昨季、首位打者と最高出塁率の打撃2冠に輝いた小園の開幕スタメンだけ。実績からすれば当然の判断で、それ以外に関しては実質的に白紙状態といえる。

 1次キャンプ地の宮崎・日南を離れ、沖縄に移動するタイミングで一、二軍のメンバーが入れ替えられるケースはあるが、指揮官の〝沈黙〟は無言のメッセージということなのか。今まで以上の緊張感に包まれながら、球春到来を迎えることになりそうだ。