楽天から海外FA権を行使し、巨人に移籍した則本昂大投手(35)が19日に都内のホテルで行われた入団会見に出席。新天地での活躍を誓った。今オフの巨人は先発陣の再建を進めるべく積極的に補強を進め、則本が一連の補強戦略の〝ラストピース〟となった格好。球界内の一部から「則本の補強は若手のモチベーションをそぐ」と否定的な意見も出ているが、チーム内では「プラス材料ばかりだ」と断言する声が圧倒的だ。

 真新しい「YG」のキャップをかぶった則本は「この度、読売巨人軍に入団することになりました則本昂大です。一生懸命腕を振って頑張りたいなと思います」とあいさつ。移籍先を巡っては「本当に悩んだ」としながら「最後本当に決めたのはこのチームで頑張りたいという風に自分が思ったので、本当にオファーいただいた時はうれしかったです」と入団に至った経緯を語った。

 巨人にとって、先発陣の再建は今オフの最重要課題。助っ人をはじめ、他球団から〝ダイヤの原石〟になり得る若手投手も積極的に獲得したが、今回の則本獲得が今オフの最後の大型補強となりそうだ。そんな中、一連の補強戦略を巡っては球界内の有識者を含めて一部から「則本の獲得は若手選手のモチベーション低下を招きかねない」との厳しい指摘も出ている。

吉村禎章CBO(左)から帽子をかぶせてもらう則本昂大
吉村禎章CBO(左)から帽子をかぶせてもらう則本昂大

 昨季は森田や井上、横川、西舘ら若手投手陣が先発マウンドに上がるも通年での活躍は果たせなかった。こうした若手の面々が今季こそと飛躍を誓う中での大補強敢行だけに否定的な声も出ているが、チーム内からはこれを完全否定する声が噴出している。

 チーム関係者の1人は「則本が来てくれたことは相当大きいし、確かにシーズン序盤は則本の起用により一軍の枠が1つ埋まる形となるでしょうけど、それでもまだまだ〝穴〟はいくつもある」。その上で「そもそも則本が来て『1枠なくなってしまった…』とやる気が低下してしまうくらいの選手だったら、一軍で1年間活躍するなんて無理。『35歳のベテランよりイキのいいところを見せてやるんだ』くらいのガッツを見せてもらわないと」と続け、伸び悩む若手投手にゲキを飛ばした。

 課題を埋めるべく敢行した今オフの積極補強。若手たちは〝カンフル剤〟にして闘志を燃やし、結果を出し切ることが求められる。