アフリカの〝マリの呪術師〟として知られる男が、マリ代表をアフリカ・ネーションズカップで優勝させると約束し、2200万CFAフラン(約618万円)の寄付を集め、準々決勝で負けたため逮捕された。アフリカのフランス語圏メディア「フット・アフリカ」が先日、報じた。

 マリ警察は、寄付と引き換えに「マリはAFCON2025で優勝する」と約束し、巨額を集めた自称〝マラブー(霊能者)〟カラモゴ・シナヨコ容疑者を詐欺容疑で逮捕した。

 マラブーとは、霊的指導者でコーランを教える宗教教師、地域社会の相談役、祈祷や護符を作るなど、尊敬される役割を担うことが多い。

 シナヨコ容疑者は「マリが大陸制覇へ至る道筋を予見した。私が影響を与えられる。アフリカ杯のトロフィーを掲げるだろう」と主張し、SNS上で寄付を募り、ファンから2200万CFAフラン以上を集めていた。

 マリ代表が9日(現地時間)の準々決勝でセネガル代表に敗退した後、首都バマコにあるシナヨコ容疑者の自宅前には怒った群衆が集まり、警察は事態の悪化を防ぐため、シナヨコ容疑者を保護してその場から連れ出さざるを得なかった。

 マリの高官は「マリではペテン行為は法律で処罰される。代表チームが大会に残っている間は、AFCONの熱狂の中では、逮捕することは難しかった」と語った。

 シナヨコ容疑者は、10日に逮捕された。霊的指導者としての経歴が一切なかったことも明らかになった。シナヨコ容疑者は現在、マリのサイバー犯罪対策部門の管理下に置かれ、詐欺の疑いで取り調べを受けている。