野球日本代表・侍ジャパンが大会連覇に挑む第6回WBCが3月に開幕するが、米国でも今年の日本での中継を大手動画配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」が独占配信することが懸念されている。
元ロサンゼルス・タイムズ紙記者で、今月末に創刊されるカリフォルニア・ポスト紙に移籍したディラン・ヘルナンデス記者は系列紙のニューヨーク・ポストで12日(日本時間13日)に「日本は決して歓迎していない」と指摘した。
同記者は前回大会決勝でドジャースの大谷翔平投手(31)が米国主将のマイク・トラウト外野手(34)を空振り三振に仕留め、侍ジャパンが優勝を決めた瞬間の関東地区の世帯視聴率が46%(ビデオリサーチ調べ)だったと紹介すると「これは単なる野球の名場面ではなく、お金には代え難い『国民的な共有体験』だった」と振り返った。
その上で有料のストリーミングサービスでしかWBCが見られなくなることを「日本は今、過去に想像さえしなかった現実と向き合わないとならない。こうした瞬間を見るために、これからお金がかかるという現実だ」と、無料の地上波放送に慣れ親しんできた日本では、多くの人が失望を感じていると伝えた。
2006年の第1回WBCで侍ジャパンの一員だった宮本慎也氏が「本当に残念です」と自身の公式ユーチューブで指摘したことにも触れ、「高齢のファンはネットフリックスをテレビに設定できるのか。子供たちがWBCに触れる機会を失い、かつて大谷がイチローを見て憧れたような原体験が奪われないか」という懸念も投げ掛けた。
ネトフリの料金プランは広告つきスタンダードが月額890円。ただ、2週間程度の大会を見るために加入する人がどのくらいいるか。
モデルは昨年のドジャースとカブスが対戦した東京シリーズだ。2試合とも満員。練習見学用のチケットまで完売した。「結局のところ、地元ファンの『大谷を見たい』という欲求が、価格への抵抗感を上回った」と分析し「ネットフリックスも同じ現象を期待している」と締めくくった。二匹目のドジョウはいるか。












