眼前の虎を直視せよ――。DeNA・相川亮二監督(49)が8日に神奈川・横須賀市内の球団施設「DOCK」を訪問し、この日からスタートした新人合同自主トレを視察。ドラフト1位・小田康一郎内野手(22=青学大)ら6選手に「今の気持ちを大切にして、野球に夢中になろう」と訓示した。
2位・島田舜也投手(22=東洋大)以下の支配下4選手も、全員が大卒or社会人出身の即戦力候補。一日も早い一軍入りへ向け、首脳陣に自身の存在をアピールしたいところだが、張り切り過ぎてケガをしてしまえば本末転倒だ。指揮官も「負傷だけは絶対ダメだよと伝えました。頑張りすぎてしまう前に防げることは防ごうと伝えました」と明かした。
豊富な資金力や球団フロントの意欲的な独自戦略も奏功し、近年はコンスタントにAクラス入りを果たすようになったDeNAだが、1998年以来となるリーグ制覇にはまだ届いていない。チームの慢性的な課題として挙げられるのは「フルメンバーがそろって戦っている時期の方が珍しい」とまで他球団関係者からも指摘される負傷離脱者の多さだ。
昨季も主砲・オースティン(今オフにMLBカブスへ移籍)が下半身のコンディション不良で開幕早々から登録を抹消されると、チームの支柱・牧も8月上旬に左手親指の靭帯を痛めてしまい手術。長期離脱を余儀なくされた。
昨季、セ・リーグを制した阪神は、藤川監督の厳格なコンディション管理により主力選手に故障者をほとんど出さなかったことが歴史的な独走Vに直結した。だからこそ、長く指導者としてチームを見つめてきた相川監督も「長期離脱が何よりもいけない、防げるケガは僕たち(指導者)が防いでいかないと」と言葉に力を込めて語る。
充実したトレーニング施設に加え、最新の知見を学んできた裏方スタッフたちもそろっているだけに「12球団の中で最も長く優勝から遠ざかっているチーム」という汚名とはそろそろ別れを告げたいところ。5日には元虎右腕・デュプランティエの獲得発表にもこぎつけた。黄金時代をおう歌する猛虎を引きずり下ろすために必要な「最後のピース」は何か? その問いの先にこそ、歓喜の美酒が待っている。












