エースは復権できるのか。今季でプロ8年目を迎える巨人・戸郷翔征投手(25)の責任がますます重みを増している。
昨季は2年連続で開幕投手を任されたが、成績不振で2度の二軍落ちも経験。2022年シーズンから続けてきた2桁勝利に届かず、8勝9敗、防御率4・14に低迷した。その結果、今季の開幕投手に阿部監督はチームで唯一2桁勝利をマークした山崎を指名。戸郷は先発ローテーションも確約されない状況にまで陥ってしまった。
戸郷の誤算は、球団の補強方針にも直結した。獲得に至らなかったものの有原(ソフトバンク→日本ハム)、柳(中日)、前田(楽天)を本格調査。新たに契約合意した外国人選手のフォレスト・ウィットリー投手(28=前レイズ)、ブライアン・マタ投手(26=前レッドソックス3A)、スペンサー・ハワード投手(29=前楽天)の3人とも戸郷と同じ右投手だった。
チームスタッフの一人は「昨年のシーズン前から戸郷が12勝する心持ちで動いていましたが、予想外のことばかりでチームも混乱していました。今回、先発の主軸を山崎にするとしても戸郷のようになる可能性はゼロではありません。同じテツを踏まないようにした結果だと思います」との見解を示した。
有原ら獲得に乗り出した日本投手も右投げで、〝助っ投〟もことごとく「右右右」。戸郷の不調で揺らいだウイークポイントを埋めるだけでなく、戸郷の二の舞いを防ぐ狙いもあるようだ。
山口寿一オーナー(68)は今オフの補強について6日に「年末年始に関しては一区切りかもしれないけれど、キャンプが始まってみないと分からないところはある。絶えず補強の準備は進めていく心構えは、フロントには必要だと思っている」と述べた。
戸郷は1年間ローテーションを守れるのか。失った信頼はマウンドで取り返すしかない。












