2026年シーズンで就任3年目を迎え、24年以来のV奪還を狙う巨人の阿部慎之助監督(46)。リーグ3位に沈み悔しさが残った25年シーズンは、何事にも動じない指揮官にとっても過酷な1年となっていた。

 就任1年目の24年に球団としては4年ぶり39度目となるセ・リーグ制覇を成し遂げた阿部監督。連覇を目指し挑んだ25年シーズンだったが、若きエース・戸郷が開幕から精彩を欠き8勝9敗の防御率4・14に終わると、主砲・岡本も5月6日の阪神戦(東京ドーム)で守備の際に負傷し戦線離脱。投打の要を欠いたチームは首位・阪神に独走を許すと、シーズン終盤にはDeNAにも順位逆転を許し3位に終わった。

 苦難の連続だった1年間。普段はひょうひょうとした様子が目立つ阿部監督をもってしても、苦しみ抜いたシーズンだったことは想像に難くない。その心身には確かな「異変」が見られていた。

 それはシーズン中の某日のこと。いつも通りの変わらぬ姿で報道陣の取材に応じた後、指揮官は「ちょっと胃の調子が悪いから、病院行ってくるわ」と苦笑いでポツリ。冗談めかした雰囲気を醸しだしながらも、度重なった不運が身体に大きな負荷をかけていたことはその表情から見ても明白だった。

つかの間の休息…納会でゴルフする阿部監督
つかの間の休息…納会でゴルフする阿部監督

 26年シーズンは岡本がメジャー挑戦により退団見込みで、先発ローテの一角を担っていた助っ人左腕・グリフィンが退団ということもありより一層厳しい戦いが予想される。指揮官も想定外の過度なストレスに再び襲われる可能性がある中、重圧に打ち勝ち、2年ぶりの「最高の笑顔」を見せることはできるか。