レッドソックス・吉田正尚外野手は昨季、断続的なコンディション不良などにも苦しみ、キャリア最低の55試合出場でシーズンをフィニッシュ。5年総額9000万ドルという大型契約もあり、「トレード要員として扱うことも難しい」との声も出るなど、周囲からの風当たりは日に日に強くなっている。
米専門サイト「JUST BASEBALL」も「契約締結当時から『払い過ぎ』の声もあったが、現在の評価はさらに厳しくなっている。投資に見合うリターンを得たとは言いがたい」との見解を示した。それでも「吉田は今後もチームの構想に含まれるべき存在だ。契約額に見合う選手になる可能性はほぼないが、『使い物にならない』と切り捨てるべき段階ではない。レッドソックスには、吉田が必要な理由がいくつもある」と擁護の余地も残す。
同記事内でピックアップされたのはNPB在籍時代、「三振しない男」と称えられた、希代のバットコントローラーとしての特性だ。「彼のバット・トゥー・ボールはエリート級だ。今季200打席以上打席に入った打者348人の中で、吉田の三振率は16位タイ。三振が少ないだけで『打撃がエリート』とは言えないが、相手守備陣に常にプレッシャーを与える要素でもある」
さらに具体的に「昨季、無死または一死三塁の場面で吉田が打席に立ったのは12回のみだが、その全てで走者を生還させている」とのデータも提示。「吉田は状況に強い打者だ。彼が必要とされる理由はここにある。彼は守備に常にプレーを強要する。彼がパワーヒッターになることはないだろう。しかし、それが本当に必要だろうか。優れたバットコントロールと強い打球を放てる打者は、常にメジャーの打線に居場所がある。30本塁打を期待される典型的なパワーヒッターではないが、『いい打者』であることは間違いない。それを軽視するのは愚かだ」と評価する。
豊富な資金力もあり、レッドソックスのチーム内競争は厳しい。来季、レギュラーの座を奪い返せるかは微妙かもしれないが、まずは「いぶし銀」の存在として地歩を固めたい。












