ヤングGの背筋をピンと伸ばす背番号6の言葉がある。
巨人・坂本勇人内野手(37)にとって2025シーズンはもがき続けた1年だった。62試合出場で打率2割8厘、3本塁打、22打点。開幕から11試合で二軍降格となり、その後も昇降格を繰り返した。7月後半以降は代打での起用が主となり、思うように出場機会を得られなかった。
年俸2億減となった契約更改の記者会見では「正直自分の中では楽しいシーズンではなかった」と歯がゆさを吐露。それでも「まだまだ終わりたくないなって思ったシーズンでした。やっぱりレギュラーで、もう1回長い時間グラウンドにいられるように。それだけです」と挑戦する気持ちは全く失っていなかった。
打撃の助言や、プライベートでも一回り年下の後輩とも食事の場を設けるなど、後輩を気遣う行動が多い坂本だが、生きざまそのものがヤングGへの刺激となっている。公私にわたって親交が深いヤングGの1人は「『俺もあと何年野球できるかは分からんしな』って、勇人さんが年々言ってることです」と明かした上で、「20年近く活躍している勇人さんがそう言うんです。『あと3、4年一軍で野球できるだろう』と思ってる人より、『あと1年あるか』って思いながらやっている人の方が、やる気とかはい上がってくる覇気がすごい」と迫力に背筋を伸ばした。
「何年やれるか分からない」という言葉が示すのは、引き際を見据えた弱気な姿勢とは真逆の、スタメンにこだわる故の前向きな緊張感。そのすごみを目の当たりにしたヤングGも、バットを握る手に一層力を込めている。












