ソフトバンクを自由契約となっていた有原航平投手(33)の退団が決まった。今オフの米再挑戦を視野に入れつつ、巨人などとの国内争奪戦の末に古巣・日本ハム入りを決断。永井編成育成本部長は25日に「残念ながら、お断りの連絡がありました」と明かした。
慰留に努めたが、かなわなかった。有原は志半ばで2022年オフにメジャーから撤退し、翌23年からソフトバンクと3年契約を締結。その際に契約満了後にフリーエージェント(FA)となる条項を盛り込んでいた。自由契約となることでメジャー再挑戦、さらには好条件で国内他球団へ移籍する可能性を広げた。「市場価値」を高めることでソフトバンクとの再契約交渉を含め、新契約で各球団から破格の条件を引き出した。
ホークスが国内他球団との「マネーゲーム」で負ける要素は少ない。他球団の熱意、額面以外の部分で結果的に及ばなかった。水面下での争奪戦、シーズン中から球団内の方々から聞こえてくる戦況が芳しくなかったことは事実だ。それだけに「有原流出」を想定した鷹の動きは早かった。
来季前半戦は先発5枚で無理なくローテーションを組める日程で、現有戦力での戦いを早々にシミュレーション。デュプランティエ(前阪神)の争奪戦と同様に冷静な姿勢を取り続けてきた舞台裏もある。
来季の先発陣容は絶対エースのモイネロを筆頭に上沢、大関の実績組に独り立ちが期待される大津、今季全休で背水の陣で挑むスチュワート、補強の目玉・徐若熙に飛躍が見込める松本晴、前田悠、前田純らが控える。
また、国内FA権を行使した東浜の宣言残留も認めている。球団内には野手で今季出場機会を得た柳町、野村が台頭したことを踏まえ、来季は投手の世代交代を望む声が強い。実力者や助っ人の起用で縛りをかけられることなく、柔軟な起用で新陳代謝を促すメリットは大いにありそうだ。
現時点で新規の外国人選手獲得に向けた動きは消極的。2年連続で最多勝に輝き、在籍3年間で38勝を挙げた右腕のライバル球団移籍は痛いが、新たなサイクルの始まりも予感させている。












