ファイナルロードを歩んだ2025年もいろいろなことがありました。5月に内藤(哲也)が退団。24年1月に退団したオカダ(カズチカ)に続き、またも主力選手が新日本プロレスのリングを去ることになりました。

 オカダはもともと上昇志向というか、中邑(真輔)というメンターがいた影響もあったんじゃないかな。おそらくはWWEとの交渉もあった中で評価の高かったAEWを選んだんだろうなと思いますし、一部の報道では3年20億円の契約なんて報じられてるので夢のある話ですよね。オカダが世界で活躍することによって「新日本の選手はすごいぞ」って間接的に伝わるし、オカダが世界で上がれば上がるほど棚橋の評価も一緒についてくるかなって思ってます。

 内藤に関してはものすごく複雑でした。彼ほど新日本を愛している選手を知らなかったので。オカダが退団して、棚橋が引退して、本人の新日本に対するモチベーションがなくなってしまったのかもしれないですけど…「冗談じゃないぞ」って思いはありますよ。下の世代に伝えていくのは俺じゃなくて、内藤だと思ってたんです。彼が新日本愛を発揮し、下の世代の壁になっていたら、もっとレスラーとしての価値、ファンの感謝ってもっと高まっていただろうなって…。

睨み合う棚橋弘至(左)と内藤哲也(右、22年7月)
睨み合う棚橋弘至(左)と内藤哲也(右、22年7月)

 この1年、多くの選手とシングルマッチもやったし、全国各地を回って、引退試合の相手はオカダに決まりました。最後の試合で何を見せたいかな…。やっぱり100年に一人の逸材であることを証明したいですね。

 俺は本当に新日本プロレスに出会って、生きていくのが1000倍楽しくなったんです。プロレスを知らないだけで、見たら好きになってくれる人が必ずいるので。そのモチベーションだけでずっとやってきたので、最後までプロレスの魅力を伝えていきたい。

 この連載でレスラー人生を振り返ってきましたけど、改めて思うのは俺はきっと「アントニオ猪木」を継ぐ男だったんですよ。チャンピオンという存在にしても、社長という存在にしても…。本当にありがたいことに26年1月4日東京ドーム大会のチケットは増席分も完売して、1998年4月の猪木さんの引退試合以来、東京ドームが超満員となります。

 何というか運命を感じますけど、この流れを後輩たちにつなげるようにしたいですね。今の新日本プロレスは本当にいい選手が多いですよ。引退しても社長としてさらに発展させていくのが使命だと思っているので俺に任せてください。寝ずに働きますから。

 じゃあ最後に26年間応援していただいた感謝を込めて! 東スポ読者の皆さん、そしてプロレスファンの皆さん! 愛してま~す! (終わり)