MLBのストーブリーグ市場で〝もう一人の日本人スラッガー〟を巡る動きが、ここに来て一気に本格化しそうな気配だ。米移籍専門サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は巨人から今オフ、ポスティングシステムでMLB挑戦を目指している岡本和真内野手(29)に関する最新情報を報道。ピッツバーグの地元紙「ピッツバーグ・ポスト・ガゼット」のコリン・ビンズリー記者に対し、パイレーツのチーム関係者が岡本側と複数回のバーチャル会議を実施していると伝えた。単なる興味段階ではなく、具体的な〝検討フェーズ〟に入っているという。
これまで岡本の名前はレッドソックスやブルージェイズともうわさされてきたが、いずれもアレックス・ブレグマン内野手(31)やボー・ビシェット内野手(31)、カイル・タッカー外野手(28)ら実績と経験を誇る大物FA選手の動向待ちという側面が強いことから、決断は先送りされてきた。
その点、パイレーツは事情が異なる。ベン・チェリントンGM(51)は今冬、ブランドン・ロウ内野手(31=前レイズ)らを獲得しつつも「実績ある打者が必要」と明言。攻撃力不足は明白で、前出の「MLBトレード・ルーマーズ」が予測する岡本の4年6400万ドル(約100億7000万円)規模の契約も今オフのパイレーツ側の強気な姿勢を見る限り、これまで弱小球団とささやかれていた時代ほど非現実的ではなくなっている。
確かに岡本はMLB未経験で、三塁守備も「堅実止まり」との評価がメジャー関係者の間でも大勢を占めている。ただし巨人で通算248本塁打、長打率5割2分1厘という実績は疑いようがない。しかも来冬にロウがFAを迎える編成事情を考えれば、岡本は短期的な補強ではなく中軸固定の一手になり得る。
同じくNPBからポスティングシステムを目指していたヤクルトの村上宗隆内野手(25)の新天地がホワイトソックスに決まり、FA市場の視線が一段落した今こそが岡本側にとっても〝決断タイミング〟と言えるのかもしれない。巨人で4番を張った日本の長距離砲の行き先も、ここからようやく具体化していきそうな雲行きだ。












