〝ミスター女子プロレス〟神取忍率いるLLPW―Xで新たな戦士が誕生した。

 19日神田明神ホール大会「プロレス奉納絵巻【五の巻】」の第1試合で同団体期待の新人で中学2年生の練習生・彩夢改め、藤原あむ(14)がデビュー。「この瞬間から伝説が始まる」と題したシングルマッチでマーベラスの桃野美桜と15分1本勝負で激突した。

 デニム生地を基調としたコスチュームを身にまとった藤原は緊張した面持ちで入場。試合が始まると桃野に臆せず立ち向かったが、キャメルクラッチでつかまるとピンチに陥った。

 その後何度もボディースラムでマットに叩きつけられ苦しい時間が続いたが、5分過ぎドロップキックを連発し、形勢逆転に成功。619を炸裂させて観客を驚かせた藤原は桃野にくらいつく。ダイビングボディープレスを何とかカウント2で肩を上げた藤原だったが、最後は逆エビ固めで絞り上げられ、ギブアップ負けを喫した。

リングで敗れた藤原あむをねぎらう桃野美桜
リングで敗れた藤原あむをねぎらう桃野美桜

 藤原は2011年7月15日、東京都生まれ。身長は153センチ、体重54キロ。小学校4年生から極真空手を始め現在も道場に通っている。同時期にYouTubeでプロレスと出合い、スターダムのなつぽいのファンに。試合を観戦しにいくうちにプロレスラーを志すようになり、LLPWのプロレス体験教室に参加。今年1月に同団体に入団した。

 11か月間の練習を経て満を持してのデビュー戦を終えた藤原は「日頃から先輩方に『気持ちで負けるな』『諦めないことが大事』と言われてきたので。試合中苦しくて辛かったんですけど、諦めたくない気持ちはありました」と振り返った。

 最後に理想のレスラー像について「プロレスラーのどんなにやられても立ち上がる姿がすごく魅力的だなと思っていて。最初は好きだけだったんですけど、だんだん好きなだけじゃ収まらなくなって、プロレスをかっこいいって思ってもらえるような選手になりたいって思ってプロレスラーを目指した。なので自分の試合を見てどんな年代の方でもプロレスラーを目指してみたいって思える選手になりたいです」と目を輝かせた。

 試合を見ていたという神取も「戦おうっていう意欲があって体の使い方もできてるから、常識を破ってくれそうだなって思ってるし、かなりいい動きをしていたと思うよ」と絶賛。さらに「まだ中学2年生だけどかなり肝も座ってるから期待してる。日本のプロレス界をぶち壊すような選手になってほしい」と太鼓判を押した。