メッツが自軍からFAとなっていたピート・アロンソ内野手(31=オリオールズ)、エドウィン・ディアス投手(31=ドジャース)という象徴的存在をわずか24時間で相次いで失った〝歴史的失態〟は、ニューヨーク中に怒りと失望を広げている。ファンや地元メディアの批判が止まらない中、ついにOBからも痛烈な声が上がった。

 古巣に噛みついたのは、元メッツ三塁手のトッド・フレイジャー氏(39)。アロンソに「ポーラーベア」の愛称を授けた張本人でもある。そのフレイジャー氏は米番組「ファウル・テリトリー」で「困惑している。(昨年オフにヤンキースからFA獲得した)フアン・ソトに巨額を投じたのなら、まず優先すべきはこの中核選手たちだったはずだ」と断じた。

 メッツは今オフ、アロンソを同じ東海岸のア・リーグ古豪へ、守護神ディアスを西の世界一連覇軍団へ流出させ、さらに11月にはファンに愛されたブランドン・ニモ外野手(32)もトレードでレンジャーズへ放出。フレイジャー氏は「アロンソのような打者はそういない。ディアスは世代最高のクローザーの一人。ニモは誰よりも堅実だ。この3人は、どの球団でも欲しがる」と強調した。

 球団側は、昨季プレーオフを逃した反省から「同じメンバーでは正しくなかった」と再編路線を主張。大富豪オーナーのスティーブ・コーエン氏(69)も「オフシーズンはまだ残っている」と火消しに回ったが、OBは納得しない。

 言い訳にも聞こえるオーナーの発言に対し、フレイジャー氏は「わかった、今は全力投球じゃない。だが次は何だ? 選択肢は多くない」と苦言。そして決定打となったのが、この同氏の一言だ。

「彼らが何をしているか分かった今、誰がそんなところに行きたがるんだ?」

 中核を失い、将来像も見えない――。OBの〝参戦〟で、メッツの大炎上は新たな局面に入った。