ワールドシリーズ3連覇を目指すドジャースが飽くなき戦力補強を続けている。
メッツからFAとなっていた守護神のディアスを獲得しただけでなく、2年連続でサイ・ヤング賞に輝いたリック・スクバル投手(29=タイガース)獲りにも動くとの情報も流れている。
そうした中、米ポッドキャスト番組「カージナルス・テリトリー」が11日(日本時間12日)、補強に対する各球団の姿勢について議論を展開。司会のジム・ヘイエス記者が、元メジャーリーガーのカイル・ギブソン氏とランス・リン氏に「ドジャースのやり方に反発を覚えるか」と問いかけると、両者はピークを迎えつつある大谷翔平投手(31)をたたえるようにドジャースの方針に賛同する姿勢を示した。
まずはギブソン氏が「たくさんの人がエンゼルスに〝マイク・トラウトの全盛期を無駄にした〟って怒っていた。彼はまだ全盛期ではあるけど、プレーオフは3試合しか出ていなくて実際、一番の時期を無駄にした」。大谷が所属したエンゼルスとドジャースを対比し、議論の核心を突いた。
「ドジャースは僕らの世代だけでなく、史上最高かもしれない大谷を獲得し、やっていないことは何ひとつない。契約期間の間に優勝できず終わるというリスクは取ってない。ドジャースは大谷でオールインした。だから残りの部分にもオールインする。何も妥協しないと宣言しているんだ」
勝利に飢えていた大谷がエンゼルスを離れ、ドジャースに移籍して以降、チームはワールドシリーズを連覇した。同氏は「ドジャースを皆が嫌っているけど、スターの周りを整えないチーム(エンゼルス)を嫌うのか、スターのために本気で補強するチーム(ドジャース)を嫌うのか」と批判の構図そのものに疑問を投げかけ「ドジャースを嫌うのは自由だけど、7億ドル以上の投資を無駄にしないようにしているだけ。これから30年間払っていく選手なんだから、そりゃあ勝ちにいくだろ」と語った。
これに対し、リン氏も「嫌うなら、サイ・ヤング賞を2度受賞した選手(スクバル)に薄給を払っているタイガース。(獲得するためなら)プロスペクト6人を諦めてでもスクバルの能力を最大限に生かそうとしているドジャースではない」と同調。「(大谷の契約のように)3億ドルを後払いにするかもしれないが、それは他のチームより頭が良いというだけ。そんなチームを嫌っちゃダメだ。選手の価値に妥当な支払いをできないチームに怒るべきだ」と強調した。
そして、議論の締めではギブソン氏が「忘れちゃいけないのは、翔平の契約はどのチームにも可能だったこと」と改めて契約の本質を指摘し「報道によれば翔平はとてもオープンに『今、自分が勝つことを助けてくれるチームと、このような(後払いの)契約をしたい』と意思表示していた。ほとんどのチームができた中で、実際にそれを実行しているのは1チーム(ドジャース)だけだ」と主張した。
強者に反感を覚えがちになるのは人間の心理かもしれないが、大谷の全盛期を盛り上げるドジャースの姿勢をリスペクトする選手らは少なくない。












