阪神・及川雅貴投手(24)が9日、ABCラジオ「ラジオで虎バン!」に生出演した。今季はリーグ最多66試合に登板し、防御率0点台の大車輪の活躍でチームのリーグV、そして日本シリーズ進出に大きく貢献。オフに入ってもイベント出演が引く手あまたの売れっ子状態だが、華やかなプロ野球選手のオフには思わぬ〝落とし穴〟もあるようで――。

 及川の同番組出演は今回が2度目。冒頭から、今季の活躍により大幅アップとなった年俸の使い道をチームOBの下柳剛氏に問われると「いやぁ…」と苦笑いを浮かべつつ「車です」と回答。「国産車? 外車?」と畳みかけられると「外車ですね」と素直に答えて笑いを誘った。

 2025年シーズンの史上最速優勝も追い風となり、虎ナインは今オフ、各種イベントへの出演ラッシュ。テレビ、ラジオに加えて野球教室、トークショー、ファンミーティングとスケジュールは埋まっている。

 3日の契約更改で及川は7000万円増となる年俸1億円(推定)でサインし、高卒6年目で大台に到達した。「1億円プレーヤー」となったことで注目度はさらに上昇中だけに「身の引き締まる思いか」と問われ「そうですね」。そして「でもある程度一軍で投げないと、こういうありがたいイベントも増えてこないと思うので、そこはうれしいですね」とも続け、充実感をにじませながら気持ちを引き締めた。

 その一方、阪神に限らずSNSではプロ野球選手の間でオフのイベントにまつわる「思わずヒヤリ」とする話題がしばしば噴出する。

 かつて選手の私物を景品にした〝グレーゾーンの抽選会〟が行われたケースもあれば、ある主力の1人が過去にイベントで「僕がサンタさんを親だって気づいたのは小3の時で」と勢い余って暴露してしまい、会場に大勢集まった親子連れのファンを一斉に静まり返らせてしまった〝ドン引き事件〟もあり、こうしたオフシーズン中の失敗談はSNS上でも黒歴史としてたびたび掘り起こされた。

 さらに直前になってイベントが中止や内容変更となるなど、不確定な企画が舞い込むことも珍しくない。華やかなオフの裏側にはファンだけでなく、実は選手自身も戸惑うような状況が多いことから〝とっさの判断〟はかなり高度で難しくなっている。

 阪神ではこうしたリスクに備え、ルーキーイヤーを終えた選手を対象に研修を実施。納税や飲酒、交際心得、ファンサービスなどオフの振る舞いにも直結するテーマで講義を行い、不要なトラブルを未然に防ぐ取り組みを進めている。

 オフとはいえ、プロの看板は常に背負ったまま。イベントを楽しみつつ1人の社会人として慎重に判断する姿勢もまた、プロ野球選手としての大切な「仕事」と言えそうだ。