カーリングの2026年ミラノ・コルティナ五輪最終予選が5日(日本時間6日)にカナダ・ケロウナで開幕。初の五輪出場が懸かるフォルティウスのスキップ・吉村紗也香(33)は、特別な思いで氷上に立つ。
ジュニア時代から名スキップとして注目を集めた吉村は、常呂高(北海道)時代から五輪の舞台を目指してきた。過去4度の挑戦はいずれもあと一歩のところで涙をのんだが、夢をあきらめることはなかった。
「(五輪は)やはりずっと目指してきた場所なので、そこで自分がプレーして、世界一、金メダルを取りたい」
9月の日本代表候補決定戦は、1次リーグでまさかの連敗を喫した。絶体絶命のピンチを受け、吉村はミーティング時に涙を流しながら胸中を吐露。結婚、出産を経てもなお努力を続ける大黒柱の熱意はチームに活気を与えた。
14年ソチ五輪を経験しているサードの小野寺佳歩は「吉村紗也香を絶対に五輪へ連れて行きたい。本当にすばらしい選手なので、絶対一緒に行きたい」ときっぱり。吉村と、負けない情熱を持つチームメートが一丸となり、崖っぷちから次ステージの挑戦権を勝ち取った。
日本代表候補決定戦後は、北米で約2か月間の遠征を敢行した。渡航後間もない時期は苦戦した試合が目立ったものの、ピーキングを合わせる上で「課題をみんなで話し合って進めてきた」と吉村。11月上旬のワールドツアー世界最高峰・グランドスラムでは8強入りを果たすなど、状態は上向いている。
最終予選は8チームで争われ、上位2チームが五輪切符を獲得。厳しい戦いが予想されるからこそ、スキップとしてチームをけん引する覚悟はできている。
「やっぱり最後は自分がドローを決めて勝つというイメージは常にある」
5日(日本時間6日)の1次リーグ初戦は米国と相まみえる。カーリング関係者は「まず1つ目の山場になるだろう」と予想するなか、勝てば波に乗ることができる。悲願達成へ、最高のスタートを切れるか。












