ドジャースのマックス・マンシー内野手(35)は2日(日本時間3日)に米野球専門ポッドキャスト番組「ファウル・テリトリー」に出演し、球団初のワールドシリーズ連覇の根底にある「ドジャースカルチャー」について語った。大谷翔平投手(31)も歓迎していると明かした。

 マンシーが語ったのは、ドジャース特有の「対話の文化」だ。他球団では選手同士の口論がニュースになることもあるが、ドジャースでは同じような場面でも空気がまったく違うという。

「誰かが誰かを注意しても、それは議論じゃなくて会話になる。プレーに対して『こうした方が良かったんじゃないか』と言われたら、『確かにその通りだ。その瞬間はこう考えていたが、そうするべきだった』となる。いつもディスカッションなんだ」と説明した。

 昨年、大谷も開幕約1か月が過ぎたころに体験したという。

「今でもはっきり覚えているよ。ある試合でショウヘイのセカンダリーリード(投手の動きに合わせて広げるリード)が十分でなく、得点できなかったことがあった。試合後、フレディ(・フリーマン)、ムーキー(・ベッツ)、クレイトン(・マッカロー)一塁コーチなど何人かで、『ちょっと見せたいものがある』と言って彼を呼んだ」。そしてこう話したという。

「『君のセカンダリーはこんな感じだったけど、こう動けば得点できた』と伝えたんだ。するとショウヘイの反応は『よかった、皆が自分のところに来ていろいろと話し合えるのがうれしい』と言った感じだった」

 今年のブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦でもそれを象徴するシーンがあった。3―0の4回無死二塁で大谷はイエリチを遊ゴロに打ち取ったが、ベッツは二走が三塁で封殺可能なタイミングにもかかわらず一塁へ送球。結果的に後続を二者連続三振に得点は許さなかったが、テレビカメラはベンチでロハスがベッツに真剣な表情で話しかけ、ベッツも真顔で耳を傾ける姿を捉えた。

大谷翔平が口元を押さえマウンド上でヒソヒソ話(ロイター)
大谷翔平が口元を押さえマウンド上でヒソヒソ話(ロイター)

 こうしたカルチャーが根づいているのは、デーブ・ロバーツ監督の存在、ベテラン勢、さらには個々の選手の意識が高いからだ。

「ドク(ロバーツ監督)はクラブハウスの脈をいつも把握しているし、誰にどう話すべきかを分かっている。フレディやムーキー、クレイトンに何か言われたら、誰もすぐ反発しようとはしない。彼らがどれだけ経験を積んできたか、みんな分かっているからね」

 これが強さの秘訣だとマンシーは語る。

「これはずっとウチがやってきたやり方で、僕たちがつくってきた文化なんだ」

 王者ドジャースはベンチも隙がない。