新日本プロレス2日山梨大会「ワールドタッグリーグ」Aブロック公式戦で、辻陽太(32)、ゲイブ・キッド組がエル・デスペラード、石川修司組を下し4勝目を挙げた。来年1月4日東京ドーム大会でIWGP世界ヘビー級王者KONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介)との王座戦を控える辻は、優勝後の青写真を披露。同時に棚橋弘至の引退試合の相手を務めるオカダ・カズチカ(AEW)にも強烈な対抗心をあらわにした。

 孤立して1対2の戦いを強いられた辻だったが、合体パワーボムはゲイブのカットで九死に一生。逆転のジーンブラスターをデスペラードに決めて1敗を死守した。

 リーグ戦の優勝チームは翌年1・4ドームでIWGPタッグ王座(現王者はYuto―Ice&OSKAR)挑戦が通例。だが辻は同大会で、保持するIWGP GLOBALヘビー級王座をかけて竹下とのダブル王座戦が決定済みだ。本紙の取材に「ゲイブには申し訳ないですけど、1・4ではちょっとできないかなと。だから1・5でIWGPタッグをできればいいかなと思ってます」と翌5日の大田区大会で挑戦するプランを明かした。

 団体最高峰王座戦は、本来であれば文句なしで東京ドームのメインカード。しかし来年は団体史上最大級の功労者・棚橋の引退試合もあり、現段階で試合順は決まっていない。オカダは同戦がメインであるべきと主張した上で「その後にやってウンともスンとも言わないメインを経験するのも、IWGPがメインじゃないという経験も、どっちもいい経験だと思います。それは竹下、辻両選手に生きてくる経験かなと思います」と発言している。

 これに辻は「どう考えても僕らの方がすごい試合になるし、オカダ・カズチカも新日本にいた時はどんな時もIWGPがメインだと思っていたはずなんですよ。今の彼はカネの海におぼれてしまったんだなと思います」と猛反論。「結局、老害の域に入ってるんだなと。自分が過去に嫌な思いをしたから、お前もそれがいい経験になるよってことですよね? 大爆発のメインにしてやりますよ」と、2014年大会でIWGP王者ながらメインに立てなかった過去を持つオカダを断罪した。

 現実問題としてはIWGP世界戦は今年だけで3度も大会のメインを他試合に明け渡しており、辻自身も近年の同王座の扱いに不満を抱いている。「今できる新日本の最高峰は俺と竹下との試合であり、IWGPヘビーはメインであるべき」と断言した上で「正直、棚橋VSオカダのカードが決まってチケットが売れたのは間違いないでしょう。現状でお客さんにどっちの試合が見たいかと聞いたら、竹下VS辻よりも棚橋VSオカダの方が、思い入れもあるでしょう。そんなことは分かってます。でもこのままじゃダメなんですよ。時代はつながっていくものだし、代謝していかないと。サークル・オブ・ライフですよ」と矜持をのぞかせた。

 来年の1・4ドームが団体のターニングポイントとなることは間違いない。歴史的大会で、辻は最大のインパクトを残すことができるのか――。