海外移籍制度を申請して日米争奪戦となっていた台湾プロ野球(CPBL)味全ドラゴンズの最速158キロ右腕・徐若熙投手(シュー・ルオシー=25)に3年総額15億円規模の大型契約を提示して、交渉権を獲得することが確実になったソフトバンク。先発強化が今オフの最大テーマである球団にとって、誠意を尽くして「台湾の至宝」を射止めたことは、ひとまず最重要ミッションをクリアした形となる。
ただ、これで懸案払拭かと言えば、そうとは言い切れない。今季で3年契約が満了する有原航平投手(33)が来季の保留者名簿から外れ、自由契約になるとみられる。米再挑戦の意思があり、メジャー移籍を優先的に模索しつつ、国内他球団への移籍の可能性もある。残留を含め去就が不透明な状況だ。2年連続最多勝を獲得した右腕だけに、流出となれば大きな穴が空くことになる。
有事への備えは必須だ。今シーズン先発ローテーションを守った投手陣が、来季も健康かつ安定したパフォーマンスを継続できるかは誰にも分からない。故障のため今季公式戦登板なしに終わったスチュワートの完全復活を当て込むのも、また早計だ。新戦力の台頭も期待はしても確信はできない。来季からモイネロが外国人枠を外れて日本人扱いとなるだけに、チーム内には新助っ人獲得を含むさらなる先発補強の必要性を訴える声は根強い。
球団は日米争奪戦の可能性を想定した上で、今季限りでDeNAとの契約満了を迎えたケイら日本で実績ある外国人投手を優先順位をつけて、水面下で獲得調査。リーグ3連覇、2年連続日本一へ次なる動きにも注目が集まる。













