待望の「欧州第1号」で〝異論〟を封じ込めた。欧州リーグ(EL)1次リーグ第5戦(27日=日本時間28日)、フェイエノールト(オランダ)の日本代表FW上田綺世(27)は本拠地で1―3で敗れたセルティック(スコットランド)戦で今季EL初ゴール、通算14点目をマークした。

 フェイエノールトは上田とDF渡辺剛、セルティックはFW前田大然、MF旗手怜央と日本人4人がスタメンに名を連ねた一戦。その前半11分にフェイエノールトはカウンターを発動。ゴール前でMFセム・スタインからパスを受けた上田が左足で流し込み、貴重な先制ゴールをマーク。今季国内リーグ13試合13得点でランキングトップに立つ中、欧州の舞台で待望の初ゴールとなった。

 今季覚醒した上田は国内リーグでレアル・マドリード(スペイン)のフランス代表FWキリアン・エムバペに並ぶゴール数を決めている一方、オランダ紙「テレグラフ」のバレンティン・ドリーセン記者は欧州大会で得点が挙げていないことで日本人FWの批判を展開。「この日本人の生産性の低さに驚かせる」とし「国際的な水準から言えば上田に対する熱狂はすべて見当違い。欧州レベルでは不十分」と指摘していた。

 しかし、試合には敗れたものの、待望の初ゴールを華麗に決めたことで欧州レベルでも通用することを証明。今大会を中継する「WOWOW」で解説を務めた元日本代表MF北沢豪氏も、日本人ストライカーについて「点を取りますよね、上田は」とし「丁寧に決めました。タスクをしっかりとこなしながら自分の持ち味を発揮できている」と高評価したように、決して〝内弁慶〟ではないことを見せつけた。

 日本代表が臨む来夏の北中米W杯に向けてもハイレベルな舞台で好調を維持する上田は頼もしい限りといえる。今後も批判をはね返した上田がオランダの名門チームをけん引していくはずだ。