【昭和~平成スター列伝】新生ゼロワンでGMを務める“邪道姫”こと工藤めぐみ氏の「40周年記念大会―邪道姫伝説―」が、来年10月17日に東京・国立代々木競技場第二体育館で開催されることが決定した。工藤は1986年8月全女でデビュー。40年の節目となる来年、師匠であるジャガー横田を実行委員長に大会を行うこととなった。
工藤は88年4月に引退後、90年3月に旗揚げしたばかりのFMW後楽園大会に豊田記代(後のコンバット豊田)、天田麗文らとの「アウトブレーカーズ」として乱入。抜群のルックスで大仁田厚に次ぐ看板レスラーとなった。“邪道姫”と呼ばれるキッカケは盟友・豊田の引退試合(96年5月5日、川崎球場)での有刺鉄線電流爆破マッチ。女子の電流爆破戦は日本初でマット界に与えた衝撃は大きかった。
団体対抗戦でも多くの名勝負を残した後、97年4月29日、横浜アリーナ大会メインでシャーク土屋との「ノーロープ有刺鉄線電流爆破バリケードダブルヘルデスマッチ」で引退。地獄のリングでビッグファイヤーを浴びながら爆破に耐える姿は、まさに“邪道姫”一世一代の大勝負だった。
「女の道から外れた、あまりに壮絶な“邪道姫”の引退マッチだった。女子では初のダブルヘル戦。5分過ぎ、土屋が力まかせにホイップ。有刺鉄線に工藤が突っ込む。バチバチッと響く大音量。2分後には背中から押されて体の正面から被爆。弾け飛ぶようにリング中央に叩きつけられた。その後は1度ずつバリケードに転落。工藤はフラフラで純白のコスチュームは鮮血で染まった。さらに土屋がバックドロップ3発。至近距離からの火炎放射で工藤は火の玉に包まれた。これで最後と土屋がラリアートで向かってくる。一瞬、身を引いた工藤。土屋が抱きつくように有刺鉄線に吸い込まれる。ドカーンという大音量。沸き上がる硝煙が消えると、折り重なるように2人が倒れた。半失神状態ながらわずかに工藤が土屋の上に。最後の意地が勝利を呼び込んだ。3カウント。邪道姫が皮を焼き、肉を刻み7年間の歴史にピリオドを打った」(抜粋)
4度の被爆と火炎放射に1万6000人のファンは声を失い、工藤は救急車で病院に直行し、そのまま入院した。工藤の後にも多くの女子選手が電流爆破に挑んだが、この試合の衝撃を超えることはできなかった。邪道姫には何度か現役復帰を望む声が上がるも、工藤は頑としてリングに上がらず現在に至る。40周年大会での復帰も難しいだろうが、天下の邪道姫だけにビッグサプライズを考えていることは間違いないだろう。大会場だけに大会詳細の続報を待ちたい。 (敬称略)














