巨人は17日、秋季キャンプ(ジャイアンツタウンスタジアムなど)を打ち上げた。連日約8時間の猛練習とともに「来春のキャンプに向けた模擬試験」と位置づけられ、投手陣は200球超の投げ込み、野手陣もバットの振り込みなど体力強化を徹底。この日のキャンプ最終日には阿部慎之助監督(46)が「来年のキャンプはこの秋のメニューはマストで、それプラスだと思っといてくれ」と〝地獄の春〟を予告し、選手たちの気をあらためて引き締め直した。
一方、今秋のキャンプで指揮官が重要視していたのが〝頭の強化〟だ。今季はサインミスが目立ち、得点機を逃す場面も多発。ミーティングでも「なぜその作戦になるのか」を理解できない選手が少なくなかった。
こうした現状に橋上秀樹オフェンスチーフコーチ(60)は「(作戦の)解釈が一致しないことがいくつかあった。なんでこういうところでこういうサインが出るのか、何を求められているのかを理解しないと、正しい答えは見つけられない」と打ち明け、選手の〝解釈のズレ〟を大きく問題視していた。
そこで今秋のキャンプでは、チームプレーや投内連係といった「頭を使う練習方法」も積極的に導入。練習後は必ず円陣を組み、橋上コーチや川相昌弘ディフェンスチーフコーチ(61)が〝問題のケース〟について例を取り上げながら念入りに説明した。単なる体力強化のみに終わらせることなく、状況判断や意図の理解など〝野球脳〟を鍛える指導に力を注ぎ込んだ。
橋上コーチは作戦面の統一化を来春キャンプまでの到達点に設定。必要に応じ、球場や遠征先の宿舎で「座学」を行うことも視野に入れているという。阿部監督が掲げる「考えて動けるチーム」へ――。若手選手たちの〝野球脳〟がどこまで進化するかが、来季の巨人の戦い方を大きく左右しそうだ。












