ルーブル美術館の宝石強奪事件を受けて英国のストーンヘンジでも緊急防犯訓練を実施した。英紙サンが5日、報じた。

 ストーンヘンジなど英国の歴史的建造物を保護する目的で政府により設立された組織「イングリッシュ・ヘリテッジ(英国遺産管理機構)」は、ルーブル美術館でのナポレオンの宝石強奪事件を受け、職員に「敵対的偵察訓練」を実施している。同組織の幹部は、この訓練が「不審な行動を見抜く方法の指針を提供する」ものだとして、職員、ボランティアにできるだけ早く受講するよう促している。

 しかし、ストーンヘンジで活動するボランティアの一人は「この助言はあまり役に立ちません。どんなに大人数の泥棒団だとしても、あの巨大な石の立石(メンヒル)を持ち去れるとは思えません。石はそれぞれ25トン以上あります。正直言って、ボランティアに犯罪組織を阻止する準備をさせるのは少しやりすぎのように思います」と語る。

 ルーブル美術館の窃盗団は先月、平床トラックに載せた伸縮式はしごを使い、展示室に侵入して宝石を盗み出した。この事件を受け、フランス国内はもちろん、世界中の文化施設で警備が強化されている。

 イングリッシュ・ヘリテージは先日、「私たちは、収蔵品を有する施設ではすでに手順と訓練を整えています。ルーブルでの事件は、他の多くの機関と同様に、私たちのチームにもそれらを思い出させ、不審な行動に注意を払うよう再認識させるきっかけとなりました」と述べている。