勝てるためなら何でもやる!? 日本ハムは「2025 パーソル クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージ第5戦(19日、みずほペイペイ)でソフトバンクに7―1で圧勝。連敗から3連勝で通算3勝3敗のタイに持ち込み、日本シリーズ進出に〝逆王手〟をかけた。

 試合後の新庄剛志監督(53)は報道陣の前で右手の人さし指を突き上げ「ワンモア、ワンモア、ワンモア、ワンモア!」と絶叫。敗退の崖っぷちから宿敵を押し戻し、明るい雰囲気が漂うチームでは、実は極端なまでの「験担ぎ」がひそかに繰り広げられている。

 その筆頭は新庄監督だ。これまでは大勝や大敗した時を除き、大事な試合や大舞台の試合後には報道陣に応対することが通例だった。今シリーズも連敗した2戦目まで丁寧に対応してきたが、初勝利を収めた第3戦以降は一転して沈黙。球団の広報を通じたコメントに終始している。

 これにはチーム関係者も「おそらく監督なりの験担ぎでしょう」と苦笑いで「あと1勝で悲願の日本シリーズ進出がかなうわけですから。勝ちのルーティンを崩したくないのでしょう」と思いを代弁した。

 しかも、験担ぎは指揮官だけでなくチーム全体に及んでいる。八木裕打撃コーチ(60)は「これ、やっていると勝ち続けているからね」と、試合前の練習後に大勢の報道陣の前で相手先発投手の分析や対策を語り続けている。八木コーチ本人も「勝つならやるよ」とまんざらでもない様子だ。

 さらに、ナインの一部もこうした動きを察しているようで、3戦目以降は試合中に座るベンチの位置や立つ場所をほぼ固定。試合前にウオーミングアップする場所も極力同じ位置で行っている。

 普段であれば迷信などに惑わされることはないが、今回に限っては形はどうでもいい――。ソフトバンクを倒し、日本シリーズに勝ち進みたい執念が言動に表れている格好だ。

 奇跡の4連勝でチーム総出の験担ぎは報われるのか。