日本ハムのフランミル・レイエス外野手(30)が15日から始まったソフトバンクとのCSファイナル(15日~、みずほペイペイ)で打棒を爆発させている。

 第1戦で一発を含む5打数3安打1打点の活躍を見せると、続く第2戦でも1安打。17日の第3戦でファイナルステージ2号を放ち、18日の第4戦では特大弾2発を含む4打数3安打4打点の大暴れ。チームの連勝に大きく貢献した。

 これでファイナル4試合の打撃成績は15打数8安打6打点。打率は驚異の5割3分3厘を弾き出すだけに、もはや「無双化している」と言っても過言ではない。

 レイエスは今季ソフトバンク戦が大の苦手で22試合で打率2割5厘、3本、7打点。しかも敵地みずほペイペイ)に限れば、9試合で打率8分8厘、0本、0打点とサッパリだった。それが短期決戦に入るや否やこの打棒なのだから、チーム周辺でも「なぜ突然敵地で猛打?」と驚くばかり。一体何がこの爆発を生んでいるのか。

 本人は「毎試合、高いモチベーションで臨めているから」と語るが、シーズン中から助っ人の打撃を見守る八木裕打撃コーチ(60)は「やっぱり気持ちの面が大きいのでは」とこう続ける。

「レイエスはやっぱり技術よりメンタル。メカニックじゃなく自分がうまく乗っていける雰囲気づくりとかね。だからベンチで常に声を出したり楽しくやろうとしている。それがいい方向に出ているんじゃないかな」

 通常、短期決戦は重圧がかかり誰もが緊張するもの。「楽しめ」と言われても容易に気持ちを切り替えられない。だが、レイエスはシーズン中から試合前に突然ベンチで大声を出したり、カラオケを熱唱するなど、自身のリラックス法を確立している。その上で、大事な試合では普段以上に集中力を研ぎ澄ます。こうした精神面のコントロール法を自ら熟知しているからこそ短期決戦に強く、苦手意識のあるソフトバンク、敵地球場でも結果を残せているのだろう。

「普通なら不振に陥ると技術的な面を指摘するけど、外国人選手はそんなことよりメンタルだから。俺も(今回の爆発で)よくわかったよ(笑い)」

 周囲を驚愕させるこのレイエスの超人ぶり。チームは依然ファイナル突破に黄信号も助っ人の猛打が日本ハムに「奇跡」を呼び起こすかもしれない。