いろいろな意味で大きな1勝だ。日本ハムは「2025 パーソル クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージ第3戦(17日、みずほペイペイ)でソフトバンクに6―0で完勝。通算成績を1勝3敗とし、土壇場で踏みとどまった。
先発した伊藤が8回5安打無失点、11奪三振とエースの力を存分に発揮すれば、打線も4番に座った郡司の4打点、主砲・レイエスの2試合ぶりの一発で大量得点を叩き出した。投打の役者が相次いで活躍し、この日の1勝でホークスを相手に2年連続でスイープ敗退という最悪の事態も免れた。
そのため、試合後は安堵感も漂ったが、日本ハム関係者が胸をなで下ろした理由はそれだけではない。元同僚の上沢直之投手(31)を攻略して黒星をつけたからだ。
球団関係者は「仮に上沢を攻略できずに負けていたら、チームは前日の相手先発・有原に続き2試合連続で『元日本ハム投手』から黒星を喫し、ファイナル敗退という屈辱を味わわなければならなかった。そうなればチームへの衝撃だけでなく、日ごろから球団を応援してくれるファンにも申し訳ないですから。そんな空気があったからこそ、試合前から球団スタッフの多くは『何とか今日は勝ってほしい』と祈る思いだったのです」と内幕を明かした。
さらに、この日の勝利で世間から注目された新庄剛志監督(53)と上沢との間に起きた「あの一件」も、一気に終息に向かう可能性も期待できるという。
「ボス(新庄監督)と上沢は移籍に絡み、いまだに良好な関係とは言えませんが、仮にこの日敗戦していたら上沢への遺恨が深まる可能性すらあった。ボスを支持する一部熱狂的なファンも同じ気持ちだったはず。でも、今回の快勝で留飲を下げたはずですから。その意味でもこの1勝は大きかったと思います」(同)
今回の大勝劇で積年の思いは晴れたのか…。窮地は変わらなくても、今後を見据えれば「1勝以上の価値」があったのかもしれない。













