ドジャースの山本由伸投手(27)は14日(日本時間15日)に敵地ミルウォーキーでのブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS=7回戦制)に先発し、9回を1被弾を含む3安打1失点、7三振1四球で完投し、勝利投手になった。メジャー移籍後初完投で、ポストシーズン(PS)通算4勝目。PSでの完投は日本選手初だ。打者32人に111球で、最速は97・6マイル(約157・1キロ)をマークした。チームは5―1で逆転勝ちして2連勝。2年連続ワールドシリーズ進出にあと2勝とした。
9回もマウンドに上がり、3番コントレラスは内角高めのスライダーで中飛、4番イエリチは外角高めのスプリットで投ゴロ、32人目の打者ボーンを内角のスプリットで空振り三振に仕留めると笑顔がはじけた。レギュラーシーズン48試合、PS7試合、メジャー55試合目で初完投だ。
初回、先頭チョウリオに初球、内角低めの96・9マイル(約155・9キロ)のフォーシームを右中間席に運ばれて先制点を許した。しかし、慌てることなく後続を三ゴロ、一ゴロ、三ゴロと11球で片付けると自分の投球を取り戻した。
ファーストストライクから振ってくるブルワーズ打線の裏をかくように凡退の山を築いていく。先頭打者弾以降、許した走者は2安打、四球、三失の4人だけ。二塁を踏ませなかった。
ヒヤリとしたのは5回だ。一死後、オルティスに2球連続でボールとなったところでプライヤー投手コーチがマウンドに。この様子を見たロバーツ監督がマウンドに向かいかけたところを三塁手マンシーが〝行くな〟と阻止した。結局、オルティスは歩かせたが、後続を抑えた。
打線も2回にT・ヘルナンデスの同点弾、パヘスの勝ち越し適時二塁打、6回にマンシーのソロ弾、7回に大谷の右前適時打、8回にエドマンの右前適時打で援護。敵地で大きな2連勝とした。
試合後、NHKBSのインタビューに「締めくくるつもりで自信を持って投げました。(先頭打者弾を打たれた)初回は反省するところになりましたけど結果的に勝てたので。ポストシーズンは勝つことが一番大事なので良かった」と笑顔で答えた。
前回登板のフィリーズとの地区シリーズ第3戦はシュワバーに場外弾を打たれ、5回途中3失点で負け投手になったが「前回も感覚がすごい悪かったわけではなかったので。しっかり練習して今日は自信持ってマウンドに上がれたので練習したかいがあった」と語った。
9回のマウンドに上がる前にプライヤー投手コーチと話し合う様子をテレビカメラが捉えていた。「上がることは決まっていたので。打順が良かったので、入念に打合せして一番リスクの低いボールを選んで投げました」と説明。敵地での2連勝を「2つ先に取れたのは凄く大きい。勢いに乗ってこのまま行きたい」と力を込めた。
レギュラーシーズンで6連敗したブルワーズに敵地で2連勝。第3戦から本拠地ロサンゼルスで3連戦だ。あと2勝、地元ファンの前で決める。












