西武は9日、西口体制2年目となる来季のコーチ人事を発表した。
歴史的最下位に沈んだ昨オフは鳥越ヘッド、仁志野手チーフら5人の新任コーチを外部招へいし話題をさらった。だが今オフは新たな外部招へいはなし。主要野手部門を担当するコーチ陣にはチーム改革を継続させ、「三塁ベースコーチ」として判断能力の高い黒田哲史二軍野手コーチ(50)の一軍復帰を3年ぶりに決めた。代わりに大引啓次内野守備・走塁コーチ(41)を二軍に配置転換した。
西口監督が「投手陣はある程度の形を作れているが打つ方がまだまだ。チーム打率は上がったけども得点という部分で、まだまだあと1本というところが出ない。差を埋めていくには、守り勝つ野球だけではやはり(上位との)20勝の差は埋まっていかない」と語るように、10日から始まる秋季練習、キャンプではまず野手陣の体力強化を徹底。その上で技術との連動を図っていくのがチームとしての課題だ。
並行して相手のスキを突いた「ソツのない走塁」に対する意識をもう一段上げ、「ノーヒットで1点を奪う」伝統の西武野球を取り戻していくことがテーマとなってくる。
しかしながら来季も、これらの克服は困難を極めそうだ。2年連続でチーム打率(2割3分2厘)、同得点(410点)ともパ・リーグ最下位。貧打にあえぐチームが複数にわたる「攻の難題」を急改善させ、劇的な変化を遂げるシナリオはどう考えても見えづらい。
今オフは先発ローテーションからともに24試合を投げた高橋光成投手(28)、今井達也投手(27)がMLBへ〝ダブル流出〟する可能性がある。
とはいえ、1試合平均2・8点の打線の底上げ、得点力アップは喫緊の課題。改善させなければ投手陣の負担はさらに増すことになり〝負の連鎖〟を止められなくなる。
いずれにせよ首脳陣の組閣を見る限り、今オフのテコ入れは明らかに「地味」。加えて投打ともに大幅な戦力アップが望めないとなれば、また来季も同じような結果にさいなまれるかもしれない。












