西武・西口文也監督(53)が4日の楽天戦後、球団から正式に来季の続投要請を受けこれを受諾した。

 奥村剛球団社長(58)は西口監督の続投発表とともに、1年目の今季について「打撃の課題があるものの、今の私どもの強みである投手力を生かして守りの野球ということでスタートして、6月までは勝ち星を積み上げプラスでスタートしました。その意味ではご自身が考えられている野球が浸透してきたかな」と言及した。

 その上で「7月以降についてはチームの底力とか体力とか、そういったところが足りなかったというところ。その辺はこれからの課題にして、この秋に取り組んでいこうというような話をしてます。やろうという野球に関しては一生懸命やっていただいて、その成果も少しずつ出てきている」と、その手腕を評価した。

 シーズン91敗からの再建を託された就任1年目は63勝77敗3分け(勝率4割5分)のパ5位でチームは西武になって3度目の3年連続Bクラスに沈んだ。

 大きな課題である攻撃力についてはチーム打率が昨年の2割1分2厘から2割3分2厘へと改善、350得点も410得点へとアップしたが上位との差は依然大きい。

 西口監督は「投手陣はある程度の形を作れているが、打つ方がまだまだ。守り勝つ野球だけでは、やっぱり20勝の差はなかなか埋まっていかない」と今秋キャンプでは野手陣の体力強化、打力アップを徹底することを明言した。

 一方で、ストロングポイントである投手力にも不安材料がある。ポスティング移籍容認が濃厚となっている高橋光成投手(28)に加え、チーム再建の「投の柱」である今井達也投手(27)の去就がまだ不透明だからだ。

 奥村球団社長は高橋との話し合いは「これから」とした上で「今井選手についても、話があればしっかりとお話をしていく」と本来は準備する必要のないポスティング交渉の構えに言及した。

 今井自身が「(球団に)メジャーに行きたいと、一言も言ってない」とこれまで下交渉もしていない問題について、球団側が準備をしているのだ。

 舞台裏では今井の代理人候補であるらつ腕エージェントが米国で動きを活発化させ、移籍市場に出れば「2億ドル(約294億円)」とも報じられている今井を「市場の目玉」にしようと画策している動向があるという。

 もし高橋に加え、勝利が計算できるエース右腕がローテーションから欠けるようなことがあれば、「打線の底上げ」を再建2年目のテーマに掲げる西口監督にとっては、大きな痛手となる。

 まず来季、今井がローテの1番手に座っているのかいないのか。そこを確定させなければいけない西武だ。