先を見据えて──。2年連続でパ・リーグを制したソフトバンク。ケガ人が続出した中で、層の厚さが光った戦いぶりだった。そんな競争が激しいチームで将来的な飛躍に向けて、腕を振る右腕が二軍にいた。今年ドラフト6位でホークスに入団した岩崎峻典投手(22)だ。総合力の高い投手として期待されながらも今季は一軍での登板は1試合のみ。ルーキーイヤーは悔しいシーズンとなったが、今季途中から二軍で先発に挑戦するなど新たな取り組みも行っている。右腕の視線の先にある景色はどこなのか、直撃した。

 ──今年一年の変化

 岩崎 キャンプの段階から一軍でどう活躍するかをずっと考えて、6月ぐらいまでやっていたんですけど。二軍で先発をするようになって、途中から2年後、3年後にどうやって一軍で活躍するかっていう考え方に変わった。今はそれの途中ですかね。

 ──考え方が変わったきっかけ

 岩崎 初めて一軍に上がった時に打たれて二軍に落ちて、このままだったらダメだと痛感した。元々先発はやりたいと思っていた中で挑戦させていただけることになって。その中で手応えもあって、将来的に一軍で活躍するっていう目標を掲げてできているので充実はしてます。

 ──一軍の登板はやはり印象的だった

 岩崎 印象的というか、もう一回頑張ろうって思えるいい機会だったなと思ってます。

 ──先発転向の経緯は

 岩崎 ちょうど二軍に落ちたタイミングで、最初は長いイニングを投げてピッチングを覚えるっていう目的だったんですけど、話し合いをしていた中で自分の希望もあったので、今も先発をさせていただいてる。

 ──コーチも投球を少しずつ覚えてきたと

 岩崎 試合を重ねていくたびに、二軍ではありますけどプロの雰囲気や試合の感じにも慣れてきた。調整の仕方もいろんな人に話を聞きながら少しずつできるようになってきたので。少しは安定してきたかなと思います。

 ──誰に聞くことが多い

 岩崎 特に小笠原(二軍投手)コーチにはいろんなことを聞いてます。野球以外のことも話してくれるので話しやすい。遠征先とかでも気軽に話しかけてくれて、ありがたいですね。

同期の安徳駿(右)と笑顔で話すソフトバンク・岩崎峻典
同期の安徳駿(右)と笑顔で話すソフトバンク・岩崎峻典

 ──プロでの違い

 岩崎 自分は去年まで学生野球だったので、(学生野球は)2シーズンしかないじゃないですか。それに比べてプロは一年間通して結果出さないと一流とは言われない世界。大学の頃は試合前の準備もそれほどしていなかった。誰でも分かる当たり前のことなんですけど、プロは野球が仕事なので野球に全部をささぐというか、それを身に染みて痛感した。より早く寝るようになりました。

 ──仲のいい投手

 岩崎 よく話すのは同期入団(で育成)の岡田(投手)ですね。めちゃくちゃ面白いですね。唯一無二の面白さというか、いてくれるだけで面白いです。馬が合います。

 ──麻雀が趣味

 岩崎 そうですね、オフの時はよくやりますね。やっぱり野球やってる人は好きな人が多いですね。あとそれぞれタイプが出ますね。野球のタイプと重なるところが多いです。僕はどっちも攻めます。

 ──Mリーグも視聴する

 岩崎 見ますね。(U―NEXT PIRATESの)瑞原選手が好きです。

 ──今後の目標

 岩崎 来年、先発ローテーションに入ることですね。徹底的に身体づくりをします。今の身体だったらすぐバテるので、先発で1年間投げれる身体をつくります。

 ☆いわさき・しゅんすけ 2003年3月11日生まれ 大阪府大阪市出身。右投げ右打ち、投手。背番号69。身長177センチ、体重80キロ。履正社高では2年時に夏の甲子園で全国制覇を達成し、胴上げ投手となった。東洋大に進学後は先発として登板を重ね、2024年ドラフト6位でホークスから指名を受けた。ルーキーイヤーとなる今季は5月25日のオリックス戦(鹿児島)でプロ初登板を果たしたが、1回3失点とプロの洗礼を受けた。一軍登板はその1試合のみ。二軍では24試合に登板し3勝5敗、2セーブ、防御率4・52。