新日本プロレス10月13日両国大会でIWGP GLOBALヘビー級王者のゲイブ・キッド(28)に挑戦する辻陽太(32)が、ベルト奪回後に実現させなければならない〝使命〟を明かした。辻は来年1月4日東京ドーム大会で引退を控えている棚橋弘至との防衛戦を熱望。プロレス界に導いてくれた恩人を最後に超える覚悟だ。G1クライマックス公式戦のリベンジを果たさないままでは終われない――。
辻は28日神戸大会で鷹木信悟の挑戦を退け、V2に成功したゲイブに挑戦を表明。2月大阪大会、6月大阪城ホール大会に続き、今年だけで3度目の両者による王座戦が決定した。
ゲイブとはヤングライオン時代から切磋琢磨し、近年は新世代トップランナーの座を激しく争っている。しかし、辻は「闘魂とか新日本愛とか言ってるのに、最近は(ジョン)モクスリーの舎弟かのようにAEWに出てますよね。俺の一番のライバルはそういうヤツじゃない。俺はそう思ってます。人間の考えは変わるものだし、それが成長だとも思ってるので、彼の現状は否定しません。でも、個人的には悲しいですね」とゲイブの〝変化〟を指摘。
その上で「あれだけ新日本愛を叫ぶのであれば『最近どうなの?』と思う部分を、試合で確かめたいですね。新日本至上主義同士として。正直リマッチはあまり好きじゃないですし、お客さんも『またかよ』という気持ちはあると思うんですけど、俺は今のゲイブと戦うべきだと思ったから、リングに向かいました」と闘志を燃やす。
さらに辻には、ベルトを取って再び戦わなければならない相手がいる。学生時代にスカウトされ、付け人も務めた棚橋だ。棚橋のラストイヤーとなる今年はG1公式戦で対戦が実現したものの、まさかの敗北。記念すべきG1通算100勝目を献上してしまうというおまけ付きだった。
「実はちょっとうれしかった気持ちもあるんですよ。棚橋弘至が最後のG1で100勝目を俺から取る力がまだあったということに」と振り返りつつ「ただ、人間・辻陽太としてはそれでよくても、レスラーとしてはそれじゃ失格。ベルトを取れたらもう一回戦いたいので、情けを捨てて全力で勝ちにいきたいですね」と自らに再戦を義務付けた。
棚橋は神戸大会でもグレート―O―カーンから勝利を収めるなど実力は健在で、両国大会ではNJPW WORLD認定TV王者エル・ファンタズモへの挑戦が決定している。辻は「前王者時代に棚橋弘至とやりたいと言っていたのに、防衛ロードでできなかったのと、G1で負けた後も『もう一度、辻陽太と戦ってみたい』『最後にもう一度やってみたい』と言われるようなレスラーになってみせると言ったので。そのためにも、GLOBALのベルトが俺には必要なんです」と豪語。運命の扉は、自分の力でこじ開ける。












