ヤンキースがワイルドカードシリーズ(WCS)で宿敵レッドソックスと激突する。ニュージャージー州の地元メディア「ノース・ジャージー.com」は「今季のヤンキースはこれまでで最も健康でバランスが取れている」と伝え、選手や首脳陣が再びワールドシリーズ(WS)でドジャースと相まみえるシナリオを想定し、その準備も整えていると報じた。
主将のジャッジは「我々を除外する声は多かったが、このチームは挑戦をはね返してきた」と強調。10日(日本時間11日)の本拠地タイガース戦で1―11の屈辱的大敗から最後の17試合で実に14勝を挙げ、ワイルドカード首位でポストシーズンに滑り込んだ事実が自信につながっている。ブーン監督も「今年のメンバーで挑戦できるのは幸運。昨年とは違う戦いになる」と語り、7度目のポストシーズンに向けて意欲を見せた。
忘れられないのは、昨年のワールドシリーズだ。第3戦では大谷に8回まで無失点に封じられ、打線が完全に沈黙。第5戦ではリリーフ陣が終盤に崩れ、まさかの逆転負けを喫した。ニューヨークが誇る強力打線も、ドジャースの分厚い投手リレーの前に力を発揮できず、あと一歩で世界一を逃した苦い記憶が残る。
しかし、今年は事情が違う。エース左腕フリードをブレーブスから獲得し、ベリンジャーが攻守で存在感を発揮。若手ライスの成長、グリシャムのキャリアハイシーズンに加え、ジャッジは53本塁打と首位打者を同時に達成する歴史的快挙を成し遂げた。攻守投打の軸が昨年以上に盤石となっている。
もちろん道のりは険しい。WCSにおけるレッドソックスとの因縁の対決を乗り越えたとしても、地区シリーズでは天敵のブルージェイズが待ち構える。過去7戦6敗と敵地ロジャースセンターでは苦戦を強いられているが、選手たちは「昨年の雪辱がモチベーション」と口をそろえる。
前出の「ノース・ジャージー.com」は「ヤンキースが目指す先は明確だ。昨年涙をのんだドジャースにリベンジを果たし、2009年以来の世界一をつかむこと」と断じる。ジャッジを中心に、ロッカールームではすでにドジャースと世界一を争う頂上決戦を想定した声が飛び交っているという。
「今年はポストシーズンを前に誰もが健康であり、あらゆる方法で相手を倒せる」とブーン監督も豪語。宿敵撃破の先に待つのは、昨年の雪辱戦だ。ブロンクス軍団は再び、ひのき舞台に立つ覚悟を固めている。












