メッツは28日(日本時間29日)のマーリンズ戦に敗れ、ポストシーズン進出を果たせないまま2025年シーズンを終えた。

 敗退ショックにエグられたのもつかの間、試合終了直後に主砲の流出危機に陥った。38本塁打、126打点で攻撃の要となっていたピート・アロンソ内野手(30)が26年シーズンの2400万ドル(約36億円)の契約を破棄し、FA市場に出る意思を表明。再契約の可能性もにおわせつつ、他球団からの評価を聞きたい意向を示した。

 シーズンが終わった瞬間からオフではあるが、あまりにスピーディーともいえる展開。米メディア「FANSIDED」は背景にアロンソが契約する大物代理人、スコット・ボラス氏(72)の存在が大きく影響しているとみている。

 同メディアは「アロンソはスコット・ボラスのせいでメッツの崩壊をさらに深刻なものにした」と断じ「夏から秋、やがて冬が訪れる頃、ボラスは巣穴から姿を現し、その権力を誇示しながらクライアントにとって最良の移籍先(そして最高額の契約)を模索する。アロンソが痛感している通り、ボラスは最終的に約束を果たす」と激しいマネーゲームの訪れを予感させた。

 とはいえ、今季の好成績を見れば市場価値は大いに高まったといえる。選手生命も限られているだけに、同メディアも「アロンソがカネを追い求めることは恥ではない。現代のMLB選手なら当然の選択だ。FA市場の打者がこれほど貧弱であれば、新契約を結ぶ方が今の年俸をはるかに上回れる可能性が高い」と理解を示した。

 一方でチームの敗退から間髪入れず、用意していたかのごとくオプトアウトを表明することはファンの心証を害する恐れもある。同メディアは「アロンソの発表のタイミングは一部のメッツファンを不快にさせるだろう」とは伝えたが「発表を1日、2日遅らせればファンへの配慮になっただろうが、避けられない結末は変わらなかった。アロンソはこの冬、FAになる運命だった。それをメッツとファンは早く受け入れた方がいいだろう」と〝やむなし〟とした。

 ボラス氏の手に掛かれば、もう誰も手にも負えないということなのか。移籍先の候補にレッドソックスやレンジャーズ、タイガース、フィリーズを挙げ「ボラスは喜んで5%の手数料を手にするだろう」と結んでいる。