ア・リーグのMVPレースがますます混とんとしてきた。マリナーズのカル・ローリー捕手(28)が21日(日本時間22日)の敵地アストロズ戦でメジャートップを独走する58号2ランを放った。
2回にクロフォードのグランドスラムが飛び出した後も攻撃の手を緩めず、なおも一死一塁から2試合連発となる豪快な一発を叩き込み、史上6人目となる60発まで2本に迫った。マリナーズは残り6試合。現状では60発ペースと換算されるが、さらなる爆発を見せれば、ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(33)が2022年に打ち立てた同リーグ最多記録の62本塁打にも手が届きそうな勢いだ。
米国内で争点となっているのは、両雄のどこを評価するか。ローリーはどのポジションよりも肉体的負担が大きい捕手をこなしながら、スイッチヒッターとして球団の最多本塁打記録を更新し続け、121打点で2冠に君臨する。ただ、打率は2割4分7厘で上位30傑にも入っていない状況だ。
対するジャッジは打率3割2分6厘、OPS1.123、出塁率4割5分1厘、117四球といずれも1位。49本塁打(2位)、105打点(5位)でまさに怪物級の成績を叩きだす一方、右ヒジを負傷した影響で一時離脱し、DHで出場していたことが〝ネック〟とされている。
欧米スポーツを扱う海外メディア「スポーツキーダ」は、快進撃を続けるローリーを引き合いに「パワーとコンタクトに優れた打撃にもかかわらず、ヤンキースのスーパースター、アーロン・ジャッジは3度目のMVP獲得を逃すかもしれない」と占った。
さらに「MLB公式サイト」が公式Xにローリーの58号の動画を続々と投稿。ファンたちが「ローリーがMVPを受賞しなかったら悲劇だ」「MVPはカル・ローリーだ」「ローリーが毎日キャッチャーをこなし、40本塁打だったとしてもジャッジではなく彼をMVPに選ぶだろう」などと反応し、ジャッジが不利になりつつある状況を伝えた。
ヤンキースも残り6試合。両者とも22日(同23日)は試合がなく、23日(同24日)からそれぞれラストスパートをかける。ジャッジが栄冠に輝けば2年連続3度目となるが…。ローリーが阻止するのか最後まで目が離せない。













