いよいよ“天上人”に…。ドジャース・大谷翔平投手(31)がメジャー8年目も輝きを放ち続けている。6月中旬から2シーズンぶりに投打二刀流を復活させ、14日(日本時間15日)時点でナ・リーグ2位の49本塁打。異次元の活躍とともに大谷の市場価値は暴騰し、今や日本の大手企業が年間10億円の広告料で打診しても成立しないという。そのおそるべき衝撃の相場とは――。 

 ドジャースに加入した昨季は打者に専念して54本塁打、59盗塁を記録して史上初の「50―50」を達成。エンゼルス在籍時には無縁だったポストシーズンに初出場するどころか、一気にワールドシリーズ王者まで駆け上がり、大谷の価値は沸点に達したかに思われた。ところが、実際にはまだまだ高騰し続けていることが判明した。

 大谷の名前は全米だけでなく世界にとどろき、誰もが認める「最も有名なアスリート」の一人。その知名度と人気の高さは各企業にとって垂ぜんで、企業広告やCMに起用しようとするのは自然な流れだ。そのため、大谷とスポンサー契約を結ぶ日本企業は航空会社や化粧品、コンビニやゲーム、飲料メーカーなど多岐にわたり、その数は実に20社に上る。外出すれば何らかの形で大谷が視界に入る状態となっているが、企業間では依然として引く手あまただという。

 大手の広告代理店関係者は「多くの企業にとって、もう手が届かない存在になりつつある」と苦笑いで打ち明ける。というのも「700万ドル(約10億円)」ほどだった年間スポンサー料の相場が、今年に入って「2000万ドル(約30億円)」程度にまで爆上がりしているそうなのだ。

 これまでにも大谷の市場価値は年々上昇してきたが、規模が大きい上に“3倍増”となれば悲鳴を上げるのも当然だろう。

 大谷やドジャース関連の広告を扱ったことがある別の代理店関係者は「もう企業広告に力を入れたいから、だけでは簡単に用意できる額面ではないことは明らか」と明かす。それはグローバル企業も例外ではなく「(広告塔として)大谷選手を使いたくても予算的に手を出せないほどのスポンサー料になってきている」と言う。

 さらに敷居が高くなっているのは新規参入を目指す企業。大谷サイドは競合他社と当たらないように契約する傾向にあるが、まだ開拓されていない国内大手の保険会社が年間10億円程度でオファーしたところ、条件面で折り合いがつかず、起用を断念したケースもあったという。

 大谷の今年のスポンサー収入はすでに150億円に上るとも試算されている。唯一無二の二刀流プレーヤーの価値は文字通り“天井知らず”。もう誰の手も届かないところまで行ってしまいそうだ。