西武・隅田知一郎投手(26)が14日の日本ハム戦(エスコン)で8回5安打4失点で9敗目を喫した。

 初回に1安打2四球で無死満塁のピンチを招いた隅田は2つの犠飛で2点の先制を許す。その流れもあり2回に石井一、6回に郡司にソロ本塁打を許し試合の主導権を終始握れなかった。

 隅田は「初回は自分自身のもったいないミスから失点してしまいました」と2四球絡みの先制点献上を反省。その上で「全体的に状態は悪くなかったのですが点数の取られ方が良くなかったと思います。隙が多いので、しっかりと見直してつけ込まれないように準備していきます」と自覚する自らの課題を語った。

 プロ4年目の隅田はこれで8月9日の楽天戦(ベルーナ)で3年連続2桁勝利に王手をかけてから〝5度目〟の足踏み。前回10日の楽天戦(楽天モバイル)では2回38球を投げながら、降雨ノーゲームとなり記録は無効。そこから中3日を空けての先発登板だった。

 過去2年に比べて8月中の9勝到達は1か月以上早く、同期の女房役・古賀悠斗捕手(25)は「2桁勝利プラスαでいきたいと思います」と強力アシストを約束していた。

 しかし、そこからよもやの足踏みで黒星は3つ積み重なり、気づけば9勝9敗のイーブン。3年連続2桁勝利王手と共に、4年連続10敗にも王手がかかってしまった。

 昨季限りで退団した渡辺久信前GM(60)は常に試合は作りながら、思うように白星がついてこない左腕の投球にこう注文をつけていた。

「確かに援護点が少ないのかもしれないが、打線に援護してもらう前に先に点を取られている試合がほとんど。それって勝てない投手の特徴。先に点を取られるから追いかける方は攻め手を欠き、なかなか追いつけない」

 まさにこの日の試合も自らの投球が序盤からビハインドの展開を招き、守備から攻撃のリズムを作れなかった典型的な〝隅田パターン〟だった。

 今季残り登板数は2試合ないし3試合。その残り少ないチャンスで隅田は高い「2桁勝利の壁」を乗り越えることがきるのか、注目だ。