野獣の「野」の意味は…。ノアのシングルリーグ戦「N―1 VICTORY」でAブロックにエントリーされている〝野獣〟藤田和之(54)が絶好調だ。13日の広島大会では征矢学(40)を下し、開幕3連勝で単独首位に立った。
終わってみれば完勝だった。序盤からド迫力の肉弾戦を繰り広げた野獣は、ラリアートやタックルを幾度も交錯させて会場を大いに沸かせる。終盤には雪崩式ブレーンバスター、デスバレーボムとたて続けに決められたが、ゆらりと立ち上がると走り込んできた征矢をラリアートで迎撃。そこから一気に押し返すと、最後はこん身のビーストボムで叩きつけて3カウントを奪った。
試合後、珍しくマイクも持った藤田は1996年11月1日に広島グリーンアリーナでの永田裕志戦でデビューした過去を振り返り「それからもうすぐ30年。ありがとう、広島!! 大好き!!」と叫んで藤田コールに包まれるのだった。これで開幕3連勝、勝ち点6となり、Aブロック単独首位。実はこの好調を支えているものがある。
野菜だ。1年ほど前に盟友のケンドー・カシンから「おなかが出て太ってるから、庭を耕して畑にしろ」と指示を受け、自宅裏のかつてドッグランだった場所を開墾。今ではそこで多くの野菜を栽培するようになったのだとか。藤田は「毎日、畑に行って農作業をしてるんですよ。水をやったり、雑草を取り除いたりとかね。周りに誰もいないから海パン一丁で。日焼けもするし、これが今は一番のコンディショニングです」とほほ笑む。
ちなみに作物は多岐にわたり、枝豆やほうれん草のほか、空心菜、ジャガイモ、ネギ、ニラ、モロヘイヤ、ピーマン、唐辛子を育て、食べている。楽しそうに農作業を語った藤田は「野獣の野は〝野性の野〟じゃなくて、今ではすっかり〝野菜の野〟ですよ、ガーッハッハ…」と豪快に笑った。野良仕事と新鮮な野菜で培ったコンディションで勝利を重ねる野獣は、このまま一気に波乱のリーグ戦の覇者となってしまうのか。












