ブルペンデー敢行の狙いとは――。阪神は4日の中日戦(バンテリン)に7―5で競り勝ち、優勝マジックを「4」に減らした。中日戦の対戦成績も10勝10敗で五分に戻し、セ5球団に勝ち越す〝完全優勝〟の条件は残り5試合で3勝となった。
7人の投手を起用するブルペンデーとなった一戦。一時7点の大量リードで試合を優位に進めていたにもかかわらず終盤で強竜打線の猛追を受け、2点差にまで詰め寄られた。それだけに藤川球児監督(45)も「簡単に勝っているゲームではないということです。それだけは言わせてもらいます」と語気を強めながら振り返った。
来日初先発を任されたニック・ネルソン投手(29)は3回に2四死球を与えるなど一死満塁のピンチ。それでも2番・田中、3番・上林を打ち取り、無失点で切り抜けた。その後は湯浅、岩貞が走者を背負いながらも無失点リレー。しかし4番手のグラント・ハートウィグ投手(27)は7回に制球を乱した。先頭の死球から代打・板山の適時打を浴びて1点を献上し、2人の走者を残して降板。後を継いだ島本も細川の3ランを被弾するなど、やや不安要素の残る登板となった。
試合後、指揮官は助っ人右腕2人に対し、苦言を呈しつつ発奮を促した。「日本の野球というものを学ぶ姿勢が見えないといけないですね、この後も戦っていくので。勝負強さと、何をすべきかというものが」
リーグ制覇は確定的な状況にありながらも来日1年目の右腕コンビにあえて課題を突きつけ、競争心を植え付ける。その裏には期待もさることながらポストシーズンに向け、短期決戦での戦力を見極めたいという狙いがあるのだろう。
先を見据えた〝火の玉流マネジメント〟でナインを奮起させ、2年ぶりのリーグV、さらには悲願の日本一を目指す。












