セ4位・広島は26日の巨人戦(マツダ)に4―1で快勝。3位・DeNAに2ゲーム差と接近した。打線が相手先発・戸郷の立ち上がりを攻略。3本の長短打と犠飛で2点を先制すると終盤にも、二死から2本の適時打で効果的に加点した。
一方で先発の左腕・床田寛樹投手(30)は、G打線につけ入るスキを与えず。9回111球、無四球6安打1失点、今季6度目の完投で9勝目を挙げた。同僚の森下を抜き、通算投球回は153回2/3でリーグトップに躍り出た。近年は夏場以降、勝てなくなる傾向があることで自らも課題克服を意識。今季22試合目の先発を1人で投げ抜き「デカいですね。この時期に最後まで投げれたのは、去年には考えられなかったこと。成長しているなと思います」。
これも進化の証しだろう。快投とは裏腹に前回登板後、肉体からは毎年恒例でもある〝危険信号〟が出ていた。「毎年、疲れてきたらできるんです」と明かしたのは、口周辺にできる皮膚疾患のヘルペスだ。毎年の夏以降に口まわりに突然、かゆみの症状が出て気がつくと水ぶくれになるという。暑さもあり、汗をぬぐう機会も多く「もともと皮膚も強くないので、できたらなかなか治らない。ちょっと最近も疲れるなと感じていたら、やっぱり出てきた。1年間の中でも踏ん張りどころ」。
登板前はどちらかと言えば投げること以外でストレスがかかり、ナーバスになっていた。一方で、そんな状態でも本人が「ちょっと強度を上げたっす」と口にした通り、登板間隔の中で行うウエートトレーニングなどの体への〝刺激〟はむしろアップさせた。妥協を排除した動機は、昨季の投球回167イニング超えのキャリアハイと3年連続2桁勝利のダブル達成へのこだわりだ。
「僕の中で3年連続規定(投球回)で、かつ2桁勝利。これをやって初めて先発ローテーションピッチャーと言えると思うので。残りの登板でそこは何とかクリアしたい」
この日は口元の右にできたヘルペスが目立たぬようにヒゲを残し、ストレスも封印して3年連続の2桁勝利に〝王手〟をかけた。有言実行となる目標達成まで、あともう少しだ。












