イタリア1部パルマの日本代表GK鈴木彩艶(23)が、厳しい環境でもまれながら成長を続けている。2026年北中米W杯での正守護神としてはもちろん、クラブレベルではステップアップへの期待は大きい。誰もが認める規格外の素質を秘めたGKは、どこまで飛躍していくのか。元日本代表MF前園真聖氏(51=本紙評論家)が、ビッグクラブ入りへお墨付きを与えた。
昨夏に加入したパルマで定位置をつかんだ鈴木は、24日(日本時間25日)に敵地で行われた強豪ユベントスとの開幕戦で新シーズンをスタートさせた。
試合は0―2で敗れたものの、先発した鈴木はFWフランシスコ・コンセイソンの決定機をセーブするなどを見せ場をつくった。イタリアメディア「コリエレ・デラ・セラ」は「コンセイソンのヘディングシュートをセーブし、失点に関しては重大な責任を負っていない」と指摘。敗戦でも、しっかり存在感を発揮した。
そんな鈴木について、前園氏は「これまでも川島(永嗣)選手ら海外のクラブで活躍した日本人GKはいましたが、(欧州)5大リーグのクラブで正GKとしてプレーするのはすごいことです。しかも守備というところで考えると、イタリアはより厳しい評価をされますので、そういう意味でもレギュラーを取れているのは素晴らしいと思います」と強調した。
昨季はミスなどがあった時に現地メディアから厳しい評価を下されたが、ほぼフル出場だったのは、日本人GKとして異例の活躍というわけ。となれば、さらなる上位クラブでも通用するのかは気になるところだ。
前園氏は「5大リーグの優勝争いをするようなクラブでプレーするというところは、もしかしたら本人も考えているかもしれませんし、その資格はあると思います。現在はその前のステップとして結果を出し、評価されています。年齢を考えてもポテンシャルは申し分ありません」とビッグクラブ入りに〝ゴーサイン〟を出した。
時期に関して同氏は「自分のタイミングをわかっているでしょうし、彼が決めることです」。あえて早期の移籍はプッシュしなかったが、イタリア1部のナポリやACミランなどの関心が報じられ、まだ今夏の移籍期間は終了していない状況では、何が起こるかわからない。
その一方、パルマでの活躍を経て日本代表の一員として臨む北中米W杯でインパクトを残せば、ビッグクラブ間の大争奪戦になる可能性もある。いずれにしても日本人GKの新たな歴史がつくられるのは間違いなさそうだ。












