パ首位のソフトバンクは24日の2位・日本ハム戦(エスコン)に延長10回の末、0―1のサヨナラ負けを喫した。シ烈な優勝争いを繰り広げる両軍のゲーム差は「0・5」と肉薄。モイネロと伊藤の白熱の投手戦となり、両者ともに無失点でマウンドを降りた後、スコアレスで突入した延長戦で、逆転優勝に燃えるライバルに軍配が上がった。前回、福岡での3連戦は鷹が3連勝。今回の天王山は、日本ハムの〝スイープ返し〟で幕を閉じた。

 攻撃陣は最後までホームが遠かった。中でも責任を背負い込んだのは、4番だった。山川穂高内野手(33)は3回、8回、10回に前を打つ3番・近藤健介外野手(32)がいずれも「二死二塁」のシチュエーションで申告敬遠された直後に凡退。好機で一本が出せなかった。

 試合後、山川は「めちゃくちゃ悔しい」と胸の内を率直に明かした。3番が勝負を避けられ、好機で3度の凡退。誰よりも打ちたいシチュエーションで結果が振るわなかった。

「もう…今日、この3試合、責任は僕のものでしょう、これは。打ってれば勝っている。あっちは(主砲の)レイエスが打って勝った」

 いい当たりが野手の正面をついたり、相手の守備シフトが吉と出ることは往々にしてある。ボテボテの当たりでもヒットになれば称賛される。今カードも〝紙一重の差〟が多かったが「結果の世界」「結果がすべて」と受け入れ、それ以上語ることはなかった。

 バスに乗り込む前、報道陣の問いかけに40秒ほど長考して絞り出した言葉には、勝敗を背負う4番の責任感がにじんだ。

「集中してないかって言ったら、めちゃくちゃ集中している。弱気になっているかって言ったらそんなこともない」「反省と言っても、僕たちは打ち方を追求していくしかない」

 残り30試合、プライドをかけて全身全霊で戦っていく。「ホークスの選手は各自が自分のやることを明確に理解して動いている。みんながそういう選手たち。今年はなかなか自分の役割を果たせていない試合の方が圧倒的に多いですけど、こっから先またそれをやっていけたら、しっかり勝てると思います」。

 悔しさを晴らし、チームに歓喜をもたらす機会は、まだまだ残されている。