米女子ゴルフツアーの「ポートランド・クラシック」最終日(17日=日本時間18日、オレゴン州ポートランドのコロンビアエッジウオーターCC=パー72)、単独首位から出た岩井明愛(23=Honda)が6バーディー、ボギーなしの66と伸ばし、通算24アンダーで米ツアー初優勝を遂げた。「リビエラマヤ・オープン」(5月)を制し、今大会で3位に入った双子の妹・千怜(23=Honda)に続く勝利で、米ツアーで4組目の姉妹V、双子では史上初の快挙を成し遂げた。

 ツアールーキーが大仕事をやってのけた。最終18番、約4メートルのバーディーパットを沈めると、ガッツポーズ。目頭を手で押さえた。妹らからシャンパンシャワーで祝福を受け、優勝をかみしめた。

 後続に2打差をつけ単独首位から出たこの日、4番までパーでつなげると5番、6番で連続バーディーを奪取。リードを保ったまま後半に入った。さらに11番で1つ伸ばすと、14番パー4でもバーディーで後続を引き離し、17、18番でダメ押しした。

 中継局のインタビューで涙があふれると「すごい途中きつかったんですけど、でも今日は自分に勝てたのがうれしかったです」と絞り出した。

 3度目の正直で栄光をつかんだ。「ホンダLPGA」(2月)、「JMイーグルLA選手権」(4月)でともに1打差の2位。あと一歩のところで頂点を逃し、悔しい思いをした。「今年勝てそうな時に勝てなかったのが2回あったので、もちろん悔しかったし、今日もそういうことは考えないようにプレーして最後まで自分に集中して、自分に打ち勝った気がしたので良かったと思います」と、メンタルでの成長を実感した。

 大会の勝者インタビューでは英語でのやりとりも披露した。妹の千怜が先にツアーで勝利したことを問われると「先に妹が勝ったことで、刺激を受けた。今日はベストを尽くした。今日はメモリアルな日です」と笑顔で答えた。

 常に切磋琢磨する千怜も姉を猛追した。3番でボギーとなったが、5番パー5でイーグル。6番でバーディーを奪うと7番でもイーグルと絶好調。さらに9番から4連続バーディーで、2イーグル、6バーディー、2ボギーの64、通算19アンダーと驚異的なスコアで追い上げた。先にホールアウトした千怜は「途中で(自分が)2位にいたのかな。追い上げて明愛もトップで頑張っているなという印象。追いつかなかったですけど、心から応援して、おめでとうを言いたいです」とパワーを送った。

 米ツアーでは過去、アニカ、シャーロッタのソレンスタム姉妹、モリヤ、アリヤのジュタヌガーン姉妹、ジェシカ、ネリーのコルダ姉妹が姉妹優勝を遂げている。名選手たちに続いた上、双子では史上初。今後も塗り替えることは簡単ではない大記録を達成した最強姉妹の快進撃は、止まりそうにない。