西武・西口文也監督(52)が13日のソフトバンク戦(ベルーナ)の初回で先発マスク・柘植世那捕手(28)を見切り、2回から炭谷銀仁朗捕手(38)にスイッチする苦肉の采配をふるった。

 3―5の敗戦となったこの試合、流れは先発・松本航投手(28)の初回の40球で決まった。立ち上がりから制球が定まらない松本は2四球に4本の適時打を含む長短5安打を集中され5失点スタート。5連勝中の首位チーム相手に簡単に主導権を手放してしまった。

 変化球の制球に苦しむ松本に対し、スタメン捕手の柘植のリードは必然ストレート勝負に偏り、そこを鷹打線に痛打され試合の流れが決まった。

 西口監督は「初回はボールをそろえ過ぎたかな。ファームでもバッテリーは組んでいたので、どういうリードをしてくれるかなというふうには見ていたんですけど…。なかなかうまくいかなかった。あとは松本のことを考えて、キャッチャーを代えました」と2回から女房役を柘植から20年目のベテラン・炭谷に交代した理由を説明した。

 すると、2回以降は炭谷が苦しんでいた松本をリード面はもちろん、返球の強弱、間合いの取り方、声掛けなどで落ち着かせ無失点。9回まで松本を含め5投手をリードしホークス打線を散発5安打無失点に封じた。

 指揮官も「2回以降、松本をしっかり立て直してくれた。松本もまた次につながる」と炭谷の献身に感謝。負けはしたが、常々「ピッチャーをマウンドで孤立させない」ことを信条とするベテラン捕手の経験値をたたえていた。